経済の死角

「1億5千万円マグロ」競った香港チェーンも豪快だった!『板前寿司』

2013年01月21日(月) フライデー
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'08年に初めて競り落としたマグロと記念撮影する板前寿司オーナーのリッキー・チェン氏('67生)。大の親日家で知られ、月に1度は日本を訪れているという

「僕らがグループ全体で用意したのは1億5千万円。しかし、『すしざんまい』さんはそれ以上の金額を用意してきました。一説には3億円も準備していたようです。初競りは競争入札だから、資金力が上のほうが勝つのは仕方がないこと。悔しいけどアッパレですね」

今年の正月に競り落とした初まぐろを波除稲荷神社でお祓い。前列右から2番目が中村社長

 こう相手を讃えるのは、'08年から'11年まで4年連続でマグロを最高値で落札していた「板前寿司ジャパン」の中村桂社長(40)。今月5日、東京・築地の中央卸売市場で行われたマグロの初競りでは、惜しくも落札を逃してしまった。勝者は、周知の通り、築地を拠点とする寿司チェーン「すしざんまい」の喜代村。1本222kgの青森県大間産クロマグロを、昨年の最高値5649万円の3倍近い値段となる1億5540万円で落札した。もちろん過去最高価格である。

 敗れた中村氏には、今回、どうしても競り落としたい理由があった。

「ウチ(板前寿司)は中国・香港に本社がある企業のため、'08年に初めてマグロを競り落としたときには、『黒船襲来』などと大いに批判を受けました。そして去年、すしざんまいさんが競り落とし『海外に持っていかれなくてよかった』と発言されたときは地団駄を踏む思いでしたよ。確かに競り落としたマグロの一部は香港の店舗でも販売しましたが、大半は日本のお店で販売していたんです。中国資本の企業というだけでバッシングされてしまうのは納得がいきません。それに、アチラは24時間365日冷凍マグロを使っているのに、初競りだけ生マグロを提供してブランディングするのは企業戦略とはいえズルイ。ウチは馬鹿正直に国産の生マグロを使い続けているのに」

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