2013.01.17(Thu) 岡田 真理

アスリートの内臓ケア

筆者プロフィール&コラム概要
〔PHOTO〕gettyimages

 日本のスポーツ界には、プロアマ問わず「追い込んで練習する美学」があるような気がする。休みの日でも練習に励み、なんとか結果を出そうとする選手は実に多い。海外の選手と比べると、日本人アスリートの練習時間は非常に長いといわれている。

 追い込んで練習することが結果につながることもあるが、同時にリスクもある。それは、肝臓への負担だ。そこで、ポイントとなる「グリコーゲン」について調べてみた。

 グリコーゲンは、体内でエネルギーを一時的に保存しておくための物質で、筋肉と肝臓に貯蔵されている。グリコーゲンは糖質とつながっており、体は必要に応じてグリコーゲンを分解して糖質を取り出し、それをエネルギーに変えることができる。

 筋肉の筋グリコーゲンは運動時にパワーを出す働き、肝臓の肝グリコーゲンは血糖値を安定させる働きがある。筋グリコーゲンを使い切った場合は血液中の糖で補充することができるが、肝グリコーゲンを使い切ってしまった場合は筋グリコーゲンで補充することはできない。その結果、体からストップ指令が出て、運動機能が低下しまう。

 人間の体は食べ物を消化するためや心臓を動かすためにも血液中の糖を使うが、その際に肝臓の糖を使って血糖値をキープする。つまり、運動している時以外も肝臓は働いているということだ。その上でハードな練習をして肝グリコーゲンを使ってしまうと、肝臓の負担はどんどん大きくなる。さらに、運動後に疲労物質である乳酸の処理を行うのも肝臓だ。

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(おかだ・まり) スポーツライター、NPO法人ベースボール・レジェンド・ファウンデーション代表。1978年生まれ。立教大学卒業後、カリフォルニア大学エクステンションにてマーケティングのディプロマを取得。帰国後はプロアスリートのマネージメントに従事し、後にライターに転身。現在はアスリートのインタビュー記事を執筆する傍ら、ベースボール・レジェンド・ファウンデーションを運営している。


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自らのカラダに細心の注意を払うトップアスリートたちは食生活にもプロフェッショナルである。アスリートにとってもそうでない人にとっても役に立つ、スポーツ選手たちの食に関するエピソードを、自らもプロ選手のマネジメントに携わった気鋭のライターが紹介する。