近未来の家電や車はこうなる: CES取材動画で見る最新UI

 先週開催された世界最大のIT見本市「CES(Consumer Electronics Show)」から、今回は取材ビデオを中心に近未来のUI(ユーザー・インタフェース)を見ていきたい。もっとも「近未来」と言っても、今回紹介する各種製品は既に米国などで発売中か、近々にも発売予定なので、ほとんど今日、明日の話と言ってもいい。

パナソニックのパーソナルTV

 まずはテレビから。今年のCESには、いわゆる「4K」や「有機EL」など高精細で大画面のテレビが多数出品されたが、それと並んで存在感を増していたのがインターネットに接続できるスマートTVだ。ここ数年、日本や韓国などの主要家電メーカーはスマートTVを競うように開発してきたが、ここにきて漸くUIがこなれて、本当に使える製品になってきた。

 たとえば下の動画で紹介するパナソニックの「パーソナルTV」は顔認識や音声操作など要素技術が適宜採用されており、非常にバランスのとれたUIに仕上がっている。

 動画でご覧の通り、このテレビではまずユーザーの顔を認識をして、その人向けにパーソナライズされた画面構成へと切り替わる。そこにはNetflixやYouTube、あるいはAmazonなど、このユーザーが普段頻繁に使っている各種アプリ(サービス)が自動的に表示される。家族の中で、このユーザーとは別の人がテレビを見るときには、やはりその人向けに画面が切り替わる。最大5人までのパーソナライズ画面を設けることができる。

 また音声でも操作できる。音声操作はYouTubeなどインターネット動画を検索したり、それらの動画やテレビ番組などを見ながら関連情報を検索するときにも便利だ。パナソニックのみならず、ほとんど全ての家電メーカーが音声操作機能をテレビに盛り込んでいるが、その操作性はここ数年でかなり改良された。今では「ユーチューブから、猫の動画を見たい」など、ほぼ自然言語に近い形での操作が可能だ。

 また音声操作に必要な音声認識の精度も日々向上しており、今では十分に使えるレベルに達している。確かに見本市のような騒々しい場所では、アメリカ人が発音する英語でも正しく認識されない場合もあるが、発音されたセンテンスが部分的に認識されるだけでも、ほぼ用を足している。

 たとえば「ユーチューブ」と「猫」のところだけ正確に認識してくれれば、その動画がちゃんと再生されるので問題はない。何より、声で命令できるロボットを使いこなしているような感覚が、使ってみて面白かった。

 日本の家電メーカー各社は今、次のテレビ需要を掘り起こすために、「4K」のような高精細化に強い期待を示しているが、筆者個人の感想としては、むしろスマートTVの方が機が熟しているように思えた。

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