サッカー
二宮寿朗「なでしこリーグ、勝負の2013年」

高まる海外クラブのなでしこ人気

「なでしこジャパンの海外移籍」
 昨年末からこの話題がメディアを賑わせ、11月に日テレ・ベレーザの岩渕真奈がドイツ女子2部ホッフェンハイムへの移籍が決定。今月にはINAC神戸レオネッサのリーグ2連覇に大きく貢献した大野忍のフランス女子1部リヨンへの移籍も発表された。

 リヨンと言えば、女子欧州チャンピオンズリーグ2連覇中の欧州きっての強豪だ。ロンドン五輪代表候補の大滝麻未が所属し、11月に日本で開催された国際女子サッカークラブ選手権でもINAC神戸を下して“世界一”の座に就いている。高待遇を報じるメディアもあり、大野への期待をうかがわせている。

 次世代のなでしこジャパンを担う岩渕と、現主力である大野。日本を代表するアタッカーの2人が新たに海を渡ったわけだが、“不動の右サイドバック”近賀ゆかり(神戸)にも海外の有名クラブが強い関心を示していたという。宮間あや(岡山湯郷)にパリSGがオファーを出す可能性を報じた一部スポーツ紙もある(宮間は岡山湯郷と契約更新済みだが)。また、休止していたアメリカのプロリーグも今季はリニューアルして開催される予定で、そうなればまた日本人選手に触手を伸ばしてくることも十分に考えられる。いずれにせよW杯制覇と五輪銀メダルのなでしこジャパンの選手に対する海外クラブの人気が高いことは間違いない。

 なでしこジャパンの選手たちの海外移籍は、経験を積むうえで歓迎すべきことだとは思う。フィジカルの強い選手が多い海外リーグでもまれることは、きっと成長の肥やしとなるだろう。また、海外での生活は精神面もよりタフにするはずである。宮間も、澤穂希(INAC神戸)もアメリカでプレーしたことが大きな経験になっている。