2013年版 20年後に生き残る会社 後篇「本当に強い会社」はどこか全国647社をプロが採点

2013年01月17日(木) 週刊現代

週刊現代経済の死角

upperline

 新興国の安価な製品に圧倒されて「斜陽産業」といわれた繊維業界にあって、同社の〝異質さ〟はその製品群を見るとよくわかる。

 たとえば、米ボーイング社の旅客機『787』の胴体などには、同社の軽くて丈夫な炭素繊維が使われている。さらに、自動車のエアバッグには強度があって耐熱性に優れたナイロン織物、テレビディスプレイ用にはポリエステルフィルム、紙おむつには不織布など、東レは「こんなところにも」と驚くほど幅広く事業を展開しているのだ。

「ユニクロの大ヒット商品『ヒートテック』も東レの技術力があって初めて開発できたものですし、海水淡水化や廃水再利用に使える水処理用膜技術は世界トップクラスのシェアを誇る。しかも他企業がマネできない技術ばかりだから、価格競争にも巻き込まれず、業績が景気にも左右されにくい。

 そんな技術を何十年もかけて研究開発しているところが東レの〝唯一無二〟の強さです。衣料品用の繊維を作っているだけでは、産油国、インド、バングラデシュなどの新興企業にあっさり負けることをよくわかっている」(信州大学教授の真壁昭夫氏)

次ページ  
前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 次へ

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事

最新号のご紹介

underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ
編集部お薦め記事