日経平均1万4000円突破のためには世代交代・大胆な規制緩和・新興企業の台頭を促して、世界から稼ぐことが求められている!

 さて、野田さんの解散宣言から自民党の大勝、そして安倍首相の誕生で日経平均指数が大きく上昇しました。巷では安倍政権の財政金融総動員する景気刺激策を「アベノミクス」と言われているようです。特に投資家の間にはこの株価の上昇を歓迎しつつも、持続性についてハラハラしているというのが大勢のようです。

 株価が上昇をし続けたことは、この20年間ありません。日経平均指数は常にどこかで頭打ちをしてそしてヘナヘナと力なく下がって行くということを繰り返してきました。今回もまたそうなるに違いないと考えるのは当然です。事実、私もそのような可能性はまだまだ高く、日本が本当に変わらない限りまた元に戻ってしまうと考えています。

市場の前にあらわれた「力強い元旦那」

 なぜ日本の株式市場は安倍政権の誕生前後で大きく上昇をしたのでしょうか。

 ちょっと乱暴な例えですが、それはまずは民主党政権が株式市場との相性が決定的に悪かったということです。少し乱暴な例えをすると、株式市場と民主党の関係は、偽装結婚をしている夫婦のようなものでした。民主党政権という名の旦那様をもった株式市場という名のお嫁さん(以下市場ちゃん)はとても寂しい3年間をすごしていました。というのも、ほとんど関心を向けてもらえなかったからです。

 優しい言葉もかけられず、強く抱きしめてもらえずずっとずっと寂しかったわけです。で、おまけにケチときている。そして最後には自分が寂しいことすら忘れてしまってぼーーっとしていたというのが最近までの「市場ちゃん」の姿でした。

 そこにアイツが戻ってきたわけです。それは、自民党という名の元の旦那様。おい、しけた民主党からオレに戻って来いよ。オレはお前を強く抱きしめてやる。いや、前以上さ。おまえの大事さは別れて始めてわかったんだ。愛しているよ。それになんでもあげる。君が喜ぶことはなんでもするよ。

 市場ちゃんは狂喜乱舞しました。大興奮です。それは関心を向けられたことが大きいわけです。ああ、嬉しいわ。今の旦那様はなんて素敵なの? 毎日、なにか素敵な言葉をかけてくれる。今日も愛してるよとあの人は言ってくれるのかしら。それにプレゼントの口約束もしてくました。

 乱暴な話ですが、でも実際に起きたことはこのようなことです。株価というのは人気と利益の掛け算で表現することができます。それは株式市場の人気度をあらわすPERという指標と利益をあらわすEPSという指標との掛け算であらわされます。

株価=PER(人気) x EPS(利益)

です。

 今回はこのPERの上昇が起きたことが株式市場上昇の主要因です。もちろんこれはアベノミクスによって企業収益も上向くだろうという期待もあるので、将来のEPSの上昇もにらんでいます。でも利益の向上は遅れてやってくるのでまずはPERの上昇から始まるのです。

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