CES2013レポート: センサーやAI搭載で、「知性」を帯びる製品の数々

このエントリーをはてなブックマークに追加
写真1) レクサスの自動走行車

 家電・IT関連の見本市としては世界有数のCES(Consumer Electronics Show)が今年も米ラスベガスで開催された。15万人の来訪者が見込まれている。筆者も現地で取材したが、今年は多彩なセンサーやAI(人口知能)を搭載することで、一種の知性を帯び始めた製品の数々が目立った。

 たとえばレクサス(トヨタ自動車)の自動走行車(写真1)は、天井に「ライダー(Lidar)」と呼ばれるレーザー・レーダー、車体の周囲には複数のレーダーやカメラ、そして車輪のホイールにも回転数などを図る計器と、各種センサーの塊のような製品だ。

 その頭脳とも言えるソフトウエアについては「企業秘密なので何も言えない」(レクサス関係者)とのことだが、これとほぼ同じ仕様であるグーグルの自動走行車などから判断すると、「カーマン・フィルター(動的ベイジアン・ネットワーク)」と呼ばれるAI技術を使って、自動走行車の動体視力を実現していると見て間違いない。

 グーグルは早ければ5年以内に自動走行車を製品化したいとしているが、レクサスの方は製品化については全くの未定。そもそも「衝突回避システムなど現在の安全技術を高める努力の一環と考えている」(レクサス関係者)とのこと。

写真2) GMの電気自動車とスマートフォン向けアプリ

電気自動車とスマホ連携、大型高精細TV、AR眼鏡など多彩

 米GM(ゼネラル・モーターズ)は、今年夏に発売予定の電気自動車「スパーク」を出品すると共に、スマートフォン向けのアプリ(写真2)も紹介していた。NFC搭載のスマートフォンを、電気自動車の充電ステーションにタッチすると、料金表などがスマホに表示される。

写真3) ソニーの4Kテレビ

 CESは元々、家電ショーなので、テレビの出展は毎年充実している。今年は高精細の大型テレビの出品が目立った。

 たとえばソニーが84インチの4Kテレビ(写真3)、シャープが世界最大という有機EL(写真4)などを出品した。またサムスンやLGなど韓国メーカーは、音声やジェスチャーなどを認識するスマートTV(写真5)にも力を入れていた。

写真4) シャープの世界最大有機EL
写真6) サムスンのスマートTV
写真6) ベライゾンのAR眼鏡を体験する来場者

 米通信キャリア大手のベライゾンは、昨年グーグルが発表して話題になったAR(拡張現実)眼鏡とほぼ同様の製品(写真6)を発表して来場者の関心を惹いていた。

 現実世界の映像に、インターネットなどサイバー空間上の情報を重ねて表示する。これを使ったデモでは、火災現場で働く消防士のチームを想定して、彼らが消火活動に当たりながら、自分の仲間が今、どこにいるかをサイバー空間の地図に表示して、互いに協力し合う様子などを紹介した。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら
記事をツイート 記事をシェア 記事をブックマーク