世界一わかりやすいスティグリッツの経済学
第1回 「経済学は選択の科学」

 みなさま、あけましておめでとうございます。

 去年の年末までアダムスミスの思想と理論をお伝えしてきましたが、今年はテーマを変えて「スティグリッツの経済学」を解説していきます。

ジョセフ・E・スティグリッツ氏(Joseph Eugene Stiglitz, 1943年2月9日 - )は、アメリカ人の経済学者です。1979年にジョン・ベーツ・クラーク賞、2001年にノーベル経済学賞を受賞しています。現在における最も活動的且つ影響力のある経済学者の一人ですね。大学でもスティグリッツの氏の経済学をベースに授業が行われていることが多いです。

 ただ・・・、テキストが非常に分厚く、なかなか読破できません。社会人になってから、仕事の合間に読むのは相当骨が折れる作業でしょう。

 そこでこの連載では、スティグリッツの経済学のエッセンスを抽出し、約15回にわたって、世界一わかりやすく解説していきます。この連載を読んでいただければ、スティグリッツの経済学がどのようなものなのか?、そもそも経済学とは何なのか? がご理解いただけるでしょう。

 では、さっそく始めていきます!

 今回のkeyword:資源、資源の希少性、選択、資源配分、市場経済

経済学とは?

 「経済学」は「経済」についての学問です。「経済」について、あれやこれやといろいろ考えていくのが「経済学」なんです。

---経済って、何?

 そして「経済」とは、ものすごく簡単に言うと、ものを売ったり買ったりすること(取引をすること)です。みなさんも毎日どこかで買い物をします。その活動は「経済」という分野に入ります。また、アルバイトもそうですが、仕事をしている人は、自分がそこで働いて、お給料をもらうという取引をしています。だから、これも「経済」です。