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2013年版 20年後に生き残る会社 前篇 一覧表付き あなたの会社は大丈夫?シューカツ本には書いていない会社の本当の実力と未来日本全国主要647社をプロが採点しました

●トップはトヨタ。三菱商事、ブリヂストン、ヤマトHDなどが続く●電機業界は勝ち組と負け組に二分。東芝、日立は高評価。シャープ、パナソニック、ソニーは生き残ることができるのか●円安になっても勝ち残る会社はどこか

 舞台は世界、秒単位で勝敗が決まる。激変の新時代を生き残れるのはどこか。今回は「自動車・電機」「商社」「銀行・証券」など351社の結果を紹介する。

「20年後の世界では、介護から秘書業務までをロボットが行うようになり、経理、事務作業などは賃金の安い新興国にアウトソーシング(外注)される。パソコンもなくなり、折り曲げ可能なキーボードを持ち歩き、入力したデータを電波で飛ばすようになる。

 いま『勝ち組』といわれる米アップルや韓国サムスンでさえ、時代の流れを読み誤れば、生き残れる保証はない。これほど不透明な時代はありません」(信州大学教授の真壁昭夫氏)

 昨日までの覇者が、次の日には破綻の淵に転げ落ちる。2013年は、そんな激動のビジネス時代が幕を開けた年として後世に記録されるだろう。

 予兆は2012年からあった。電機業界ではパナソニック、シャープが一夜にして巨額の赤字を垂れ流す「負け組」に堕ちた。自動車業界でも、中国で反日デモが勃発するや売り上げが急減、あっという間に欧米やアジアの同業他社に何十%という量でシェアを奪われた。どんな有力企業にも「安全神話」は通用しないことをまざまざと見せ付けられた。

 ただ、これは序章。〝冬の時代〟が本格化するのはまだまだこれからだ。

「20年後、世界のGDPランキングはトップ2を米中が競っている。3位にくるのがインドで、4位がインドネシア。日本はというと、5~7位をドイツ、ブラジルと争っている状況になっている。もちろん日本企業の数はずっと減っていて、半分くらいは消えているでしょう」(証券アナリストの植木靖男氏)

自動車業界に革命を起こすシェールガス

 では、これから生き残れる企業はどこか。本誌は経済のプロ8人に有力企業647社の中から「20年後に絶対に生き残っている会社」「努力すれば生き残っている会社」を選んでもらい、それぞれに◎、○をつけてもらった(結果をまとめたのが2ページからの表)。

 トップはトヨタ自動車。エコノミストの中原圭介氏によれば、米国でいま起きている「シェールガス革命」が背景にあるという。

 シェールガスとは地下深くの頁岩(シェール)層に閉じ込められたガスで、いままで採掘困難といわれていたが、最近の技術革新によって可能になった。全米中には採掘されていないシェールガスが大量に眠っており、米国は「100年分の天然ガス」を手に入れたといわれているのだが、それがトヨタとどんな関係があるのか。