経済の死角

新春合併号特別企画
いよいよこの国が動きだす
立花隆×後藤謙次 2013年 日本を読み切る
安倍政権、中国と戦争を始める?

2013年01月04日(金) 週刊現代
週刊現代
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安倍氏の「勇ましすぎる発言」が命取りになる〔PHOTO〕gettyimages

 自民党が294議席で圧勝し、総選挙はひとまず終わった。再び政権を取り戻した自民党は本当に変わったのか。国民はいまだ半信半疑だ。次の審判が下る参院選を来夏に控え、この国の行く末を占う。

尖閣とどう向き合うのか

立花 今回の選挙報道をテレビで見ていて印象的だったのは、結果的に294議席と大勝したにもかかわらず、安倍晋三総裁や石破茂、菅義偉といった自民党幹部たちが慎重な物言いをしていたことです。

 彼らも選挙には勝ったけれど、決して自分たちの力で勝ったわけではないという自覚があるんでしょう。

後藤 投票の約1週間前に安倍さんに会ったときも、「自民党が優勢だという実感はない」と言っていましたからね。実際、比例区の議席を見たら、大惨敗した'09年の政権交代選挙が55議席、今回が57議席と、ほとんど変わっていません。

立花 他がひどすぎたから、自民党が浮かび上がっただけでね。

 私は立教大学で社会人を相手に講義をしていたことがあるのですが、投票日の前日にその同窓会的な集まりがあったんです。そこで「明日の選挙でどこに投票するか、もう決めている人は?」と聞いてみました。すると、ほとんどの人が決めておらず、投票所に行ってから決めると言う。

 実は私もそうだったんです。決めようという気持ちが起きない。この選挙が何のための選挙かすらよくわからない。基本的認識として、この総選挙で自民党が勝利して政権交代が行われるのは確実だけれど、それで日本の政治構造が見通せるような変化が起きるかと言えば、そんなことはない。

後藤 まったく同感です。来夏の参院選をワンセットで考えないと意味がない。

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