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市川裕康「デジタル・キュレーション」
2012年12月28日(金) 市川 裕康

韓国大統領選でのソーシャルメディア活用事例から学べること

韓流スターやK-POPアイドルたちの「投票認証ショット」を伝える韓国芸能サイト
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【3】著名人、歌手、アイドルらによる投票を促す「認証ショット」
 近年の韓国の選挙で特徴的な点として、著名人、歌手、アイドルらが、投票を促すために自らの投票しているところを写真に撮り、ツイッターなどのソーシャルメディアに投稿する、いわゆる「認証ショット」という行為が拡がっていることがあります。

 今回も、日本で知名度がある歌手のBoAさん、東方神起のユンホさん、少女時代のスヨンさん、そして100万人以上からツイッターでフォローされている著名小説家のイ・ウェスさんなどが「認証ショット」を投稿し、多くの人にそうした声が伝播していったとされています。

 

年齢層別の予想投票率、得票率(朝鮮日報)
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【4】投票率「75.8%」、50代は9割
 さらに驚くべきデータは、今回の大統領選の投票率の「75.8」%という数字です。

 韓国における大統領選の投票率は、過去を遡ってみると、1997年に金大中(キム・デジュン)氏が当選したときは80.7%、2002年に盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏が当選したときは70.8%、そして前回の2007年に李明博(イ・ミョンバク)氏が当選したときは63.0%と、近年、連続して落ち込んでいました。5年の歳月を経て、今回は13ポイント近く上昇したことになります。

 なお、各世代の投票率は、20代が65.2%、30代が72.5%、40代が78.7%、50代が89.9%、60歳以上が78.8%という結果で、50代のほぼ9割が投票するという驚異的な数字を示しています。

 専門家によると、今回の選挙は若者による投票の「風」が吹いた訳ではなく、50代~60代のシニア世代の多くが、将来に対する経済的な不安を中心に危機感を抱き、投票所に足を運んだと言われています。右上の朝鮮日報作成のグラフを見ると、20代~30代では圧倒的に文氏の得票率が高いにもかかわらず、急速に進む少子高齢化の影響でシニア層の人口分布が膨み、そこでは朴氏が大きく票を伸ばしていることがわかります。

*「大統領選: 選挙結果を左右した50、60代の不安感(朝鮮日報, 2012/12/21)

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