田原総一朗×勝間和代×安藤美冬 「メディア化する個人のジレンマ」 第6回「自分が楽しく生きたければメディアになってもいいんじゃない?」

【第5回】はこちらをご覧ください。

シェアハウスにはバスタブがない

安藤: 私は競争という言葉はあまり好きじゃないんです。勝間さんの本は大好きですし、勝間さんも大好きなんですが。

田原: だったら競争が嫌いなら集英社にいたほうがいいじゃない(笑)。わざわざフリーになったら競争することになるよ。

安藤: 今考えてみれば、当時の私は同じ会社の中で能力とか任せられる仕事の大きさをめぐって競争をしているような気がしていたので、「外の世界に出ればより自由になれる」と思っていた気がします。確かにフリーランスって会社の看板が外れた以上、いろいろ自分でやっていかなければならないんですけれども、贅沢をしなければ、例え小さくても仕事を仲間たちと分け合って生活していければ幸せだな、と思います。

田原: そう言えば、あなたはシェアハウスがいいと言っていたけれども、やめちゃったんだよね? なんでやめたの?

安藤: シェアハウスは半年で出ました。なぜかというと、そこの物件にはシャワーブースしかなくて、バスタブがなかったからです。だんだん忙しくなってきたこともあるし、たまにはバスタブにつからないと疲れもとれないですから、やむなしと考えて。

勝間: じゃあ、バスタブがあるシェアハウスに移ってもいいですよね?

安藤: シェアハウスってバスタブつきの物件があんまりないんですよ。「よるヒルズ」みたいに家単位で借りるという選択肢ならまだしも、割と大型のシェアハウスというのは水道代の料金がグッと上がるという理由でバスタブつき物件が少ないんですね。

田原: じゃあ、バスタブがあればシェアハウスでもいい、と?

安藤: それも一つの選択肢だったと思うんですけれども。

勝間: そのときどきのライフスタイルに応じて住み分ければいいんですよ、シェアハウスに住む時期もあれば普通の家に住む時期もあるというふうに。ただ、シェアハウスという選択肢を、みんな多分ほとんど考えていない人たちが多いので、そういう選択肢も考えてみたら? ということだと思うんですね。

田原: 勝間さんはシェアハウスに興味がありますか?

勝間: 私は高齢者の方たちのシェアハウスを取材したことがあるんですよ。女性の高齢者の方は夫が亡くなってから5年、10年生きなければいけないケースが多いので、そうすると、独り暮らしをするよりは高齢者の女性が4、5人集まってシェアハウスを作っているというケースがあって、家事なんかも手伝うしお互い話し相手もいるし、これはすごくいいな、と思って見ていたんですね。

 ですから、シェアハウスを一生やる人はいないと思うんですけれども、場面場面によって必要な状況ってあると思います。

田原: 勝間さんはシェアハウスを経営しようとは思わないんですか?

勝間: 私は経営しようとは思わないです。あまり他人の面倒をみることには興味がないんです、そういう細かいことの(笑)。

田原: 興味ないんだ? だって学校やっているじゃないですか。

勝間: 人に対してワーッと教えるのは好きなんですけれども、細かいこと、たとえば苦情なんかがくるじゃないですか。学校でも苦情はきますけれども、たとえば「ゴミが詰まったからどうにかしてくれ」とか、そういうのは興味がないんですよね。

安藤: それはたいへんそう(笑)。私もやりたくないですね。シェアハウスの経営とか、なんだかとても忙しそうです(笑)。

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