[BCリーグ]
群馬・五十嵐章人監督「伝えきれなかった“考える”ことの重要性」

 今シーズンは群馬ダイヤモンドペガサスにとっては、苦しい戦いの日々が続きました。他球団と比べて、戦力が劣っているということは決してありませんでした。ただ、新人選手が20人と、昨シーズンまでとはガラリとメンバーが入れ替わった中、私自身も監督1年目であり、全てが手さぐり状態。そうした中で選手の力を発揮させることができなかったことが一番の要因だったと思っています。

 私はソフトバンクで2軍外野守備走塁コーチをしていた時、BCリーグと同じ独立リーグの四国アイランドリーグプラスと交流試合をしたことがありましたので、野球に対するギャップは特にありませんでした。しかし、一番難しさを感じたのは、選手たちに野球に対する取り組み方、特に「考える」ということを浸透させることです。どのスポーツもそうですが、練習のメニューから試合でのプレーに至るまで、ひとつひとつしっかりとした考えをもたなければ、上達することはできません。しかし、その考えることのできる選手は多くはありませんでした。

 スポーツには「フィーリング」というものが非常に重要です。つまり、「感じる力」です。しかし、フィーリングは自然と身に付くものではありません。「考える力」がなければ、感じることはできないのです。また、いい感じをつかんでほしいと、監督やコーチがいくら技術指導をしても、選手自身が単に言われたことをやるだけでは、決してモノにすることはできません。やはり、意味を考えながらやれるかどうか、なのです。そのことを選手に意識づけすることが、なかなかできなかったと感じています。

 とはいえ、後期の後半には少しずつですが、考えることができるようになってきた選手が増えてきたという手応えもありました。エラーをしたり、チャンスに打てなかったりすることは致し方ありません。しかし、間違った考えや準備不足によるミスはだいぶ減少しました。選手たちが自分自身で考えられるようになってきた、ひとつの証です。