「石原後継」の証明!? 猪瀬直樹都知事が特別秘書に起用した「石原秘書軍団」の一員とは

2012年12月27日(木) 伊藤 博敏
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石原氏のしがらみをいかに捌くか

 一方で、鈴木氏は猪瀬氏の弁にあるように、大阪維新の会にも関与している。そうした動きは、鈴木氏個人の意思ではなく、引退したとはいえ富士ホームサービスグループに隠然たる影響力を行使する安原氏の思惑によるものだろう。

 昨年の大阪市長選の最中、安原氏の名が、マスコミに久々に登場した。『週刊新潮』(11年11月24日)の「橋下前知事麗しき友情」という記事のなかで、同誌は、橋下後援者として安原氏の名をあげたうえで、富士住建グループ関連会社の次のようなコメントを掲載している。

 「安原は現在、グループの全ての企業の役職を退き、相談役という立場です。安原が、大勢いる橋下さんの後援者の1人であることは事実」

 日本維新の会は、「野合」という批判を浴びながらも、「維新」のために小異を捨てて大同に就き、橋下-石原連合を組んだ。そこには、支援者としての安原氏の思惑もあり、その尖兵として動いたのが鈴木氏だった。

 45年の政治家生活、そのうち13年半が東京都知事だったという石原氏の政治家としてのキャリアはダテではない。数多くの人脈があり、しがらみも少なくない。

 それをうまく捌くために「石原秘書軍団」がいて、「6奉行」「7奉行」といった呼ばれ方をするが、そのほかにも今回の鈴木氏のように、一般には無名でも、長く石原氏を支えた「外部秘書」もいる。

 そうした秘書の背後には、それぞれに石原氏の支援者やファンがいて、思惑を持ち、都政に関わってきた。猪瀬氏は、そこに一線を画し、斬新でスピード感のある都政を推進するが、「石原後継」としての"尻尾"を残し、象徴である鈴木氏を特別秘書に任命した。

 その"捌き"もまた、猪瀬氏の腕の見せ所である。

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