政治政策
「海江田葬儀委員長」の下で「嘘つき」の前科を持つ民主党は生まれ変わることができるか
経産相時代の海江田氏 〔PHOTO〕gettyimages

 総選挙で前回獲得議席の約4分の1になる57議席という大惨敗を喫した民主党が、惨敗の責任を取って辞任した野田佳彦前代表の後を継ぐ代表を12月25日に決定した。読者は既にご存じのことと思われるが、海江田万里元経産相と馬淵澄夫元国交相の二人が代表選に立候補し、海江田氏が90票(馬淵氏は54票)の支持を集めて、新代表に選出された。

 民主党は、党勢を盛り返す意味での「再生」が可能なのだろうか。あるいは、それが可能だとして、再生する価値があるのだろうか。

消費税率引き上げへの暴走が「致命傷」

 筆者の結論を手短にいうと、この前の総選挙で惨敗した自民党が復活した前例もあり民主党の再生が絶対にないとはいえないが、相当に難しいだろうと思う。それに、惨敗に至った民主党と連続性を持った民主党の再生には価値がない。

 総選挙の投開票日の夜、筆者は、「現代ビジネス」が主催するニコニコ動画の開票速報番組に出ていた。この番組に一緒に出演した高橋洋一氏の一言が大変印象的だった。氏は、民主党惨敗の原因について「やっぱり、嘘をつくとダメなんだね」と仰った。

 政権交代後の民主党は、マニフェストで掲げた公約に対して、単なる努力不足や力及ばずではない、「嘘」を幾つも重ねた。特に、野田首相が突き進んだ消費税率引き上げは、民主党が有権者への約束を反故にして、官僚のコントロール下に入ったことの象徴であり、トドメだったと思う。

 たとえば、浮気が後から露見した夫(妻)が、配偶者からの信頼をどうやって回復したらいいかを考えて貰えると分かると思うが、重大な問題に関して一度嘘をつくと、その後に相手から信じて貰うことは困難なのだ。

 鳩山政権はまだ「不慣れと力不足」の範疇だったが、菅、野田の二政権がやってきたことは有権者に対する悪質な「裏切り」だった。

 特に、野田首相の消費税率引き上げへの暴走は、菅内閣の震災及び原発事故への対応の拙さと共に、民主党にとって「致命傷」だったといっていい。

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