経済・財政
大胆な金融緩和と積極財政路線ほぼ確定!? 麻生元首相の副総理兼財務相兼金融担当相で見えた「安倍ノミクス」の方向性
〔PHOTO〕gettyimages

 12月26日に発足する安倍晋三内閣の経済政策の行方に注目が集まっている。総選挙を戦うために掲げた「政権公約」では、いの一番に「経済再生」を掲げ、「デフレ・円高からの脱却を最優先に、名目3%以上の経済成長を達成」するとしている。

 さっそく株式市場は「円安・株高」を先取りする格好で買われ、12月19日には、日経平均株価が8ヵ月半ぶりに1万円の大台を回復した。果たして安倍氏の掲げる「経済成長」は本当に実現できるのか。安倍氏の経済政策、いわば「安倍ノミクス」はどんな政策が中心となるのだろうか。

大きな政府型の積極財政路線に

 首班指名前から早々と新聞辞令が相次いだが、中でも早かったのが麻生太郎元首相の「副総理兼財務相」だった。さらには金融担当相を兼務することも報じられた。総裁選への出馬を躊躇していた安倍氏を、いち早く支える姿勢を示したのが麻生氏だったこともあり、副総理で遇するのは論功行賞の意味合いも大きい。

 下馬評では外相の兼務が有力とみられていたが、首相経験者を財務相に据えたのは「経済再生」に向けて麻生氏に大きな役割を期待したいということだろう。経済通を自ら任ずる麻生氏に、安倍ノミクスの中核を任せたという見方もできる。

 また、安倍氏が公約にも盛り込んでいた「日本経済再生本部」も早々に立ち上げることが決まった。さらに民主党政権が封印していた「経済財政諮問会議」も復活。両者の担当相に甘利明・政調会長を内定した。麻生・甘利ラインで経済の舵取りを行うことになったわけだ。

 この布陣から考えて、「安倍ノミクス」の行方は、大きな政府型の積極財政政策になりそうだ。2006年の第1次安倍内閣は、前任の小泉純一郎内閣の構造改革路線を引き継いだ。いわば「小さな政府」「規制緩和」路線だったと言える。しかし、どうやら今度の第2次安倍内閣は、その路線は取らない気配である。

 麻生氏は2008年9月のリーマンショックとほぼ同時に首相に就いた。米リーマン・ブラザーズが破綻したのが9月15日、麻生氏の首相就任は9月24日である。首相就任前後から株価は猛烈な勢いで下落していた。福田康夫首相が突然辞任した後を受け、当初はすぐに解散・総選挙に打って出る腹を固めていたが、経済危機を前にして解散を断念せざるを得なくなった。

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