GPファイナル銀!18歳羽生結弦のハニカミ文武両道伝説

 誕生日を迎えたばかりの18歳が、世界最高峰の舞台で美しく舞った。

 12月7日~8日にかけて、'14年の冬季五輪の地であるロシア・ソチで開催されたフィギュアスケート・グランプリファイナル。日本のエース・髙橋大輔(26)と並んで熱い視線を浴びたのが、銀メダルに輝いた羽生結弦(18)だ。

「羽生は、荒川静香を輩出した東北高校の3年生で、大会初日の7日に18歳になったばかりです。今シーズンは絶好調で、グランプリシリーズでは2戦連続で世界歴代最高得点をマーク。その勢いに乗って、世界中の強豪が集まるグランプリファイナルでも、自身初の表彰台どころか、金メダルにも手が届くと目されていました」(スポーツ紙記者)

 結果は、髙橋が経験の差を見せ付けて日本男子初となる金メダルを手にしたが、元全日本チャンピオンの渡部絵美氏は次のように分析する。

「フリーの演技では、優勝した髙橋選手よりも、羽生選手のほうがデキが良かったと思います。羽生選手は、昨シーズンは身体がフニャフニャしていて、体幹ができていないような印象がありましたが、今大会では身体のキレが良かった。唯一、4回転ジャンプが2回転になってしまったことを除けば最高の演技です。髙橋選手はリンクとの相性が合わなかったのか、ジャンプの着氷の際にエッジで氷を捉えるのに必死でしたが、羽生選手にはそれもありませんでした」

 宮城県・仙台市で生まれ育った羽生が、姉の影響でスケートを始めたのは4歳の頃。小学校2年生から中学時代までコーチを担当した都築章一郎氏が振り返る。

「教え始めた当初は、お姉さんについて来ているだけという感じだったので、あまりスケートは好きじゃなかったようです。集中力もなく、長時間の練習に耐えられないような子供でした」

 スケートよりも野球が好きで、プロ野球選手になりたいと望んでいたという少年時代。しかし、年齢を重ねるにつれ、彼のフィギュアの才能が開花していく。

「もともと身体能力が高いうえ、フィギュアの演技に欠かせない繊細な神経を持ち合わせていた。小学生時代には、ジャンプを飛ぶための基礎を徹底的に叩き込み、6年生ですでに3回転半を飛んでいたんですよ。日本中探しても、3回転半が飛べる小学生はそうそういないでしょう」(前出・都築氏)

 羽生の魅力は、スケートだけではない。誰に聞いても、とにかく礼儀正しいという羽生は、練習を始める前と終わった後、必ずリンクに向かって一礼することを欠かさないのだという。さらに、文武両道でもあるというのだから驚きだ。