「東大までの人」と「東大からの人」第2弾 vol.3 はこちらをご覧ください。
ビジネスの現場で東大生の価値が低下している。
ブランド凋落の背景には、企業のニーズの変化があると指摘するのは、『東大を出ると社長になれない』の著者で、東大大学院卒の水指丈夫氏(みずさしたけお)だ。

「かつての企業は、日本人的な真面目さや要領の良さを社員に求めていました。ところが今は、それらの能力は二の次になってきた。
要領の良さとは、情報の整理が早いとか、短時間に並行して複数の作業をこなすとか、部下を上手に配置して最大の効果を上げるといった能力のことです。
ところがこれらの仕事はコンピュータが最も得意とする分野で、パソコンにやらせることができるわけです。その結果、東大卒に代表される受験秀才の活躍の場が限定されてきた」
彼らはアメリカ人だから
やっかいなことに、東大卒にはパソコンにはないプライドやエリート意識がある。だから余計に使いづらいのだと、トヨタ自動車の管理職も言う。
「たしかに管理関係の仕事に向いてはいる。ただ、自分本位で外への配慮に欠ける部分が目につきます。東大卒全員に当てはまるわけではないが、出世意欲が強くて、手柄を独占、部下を踏み台にするといったタイプが結構いるんです。
彼らは社内の会合でも、必ず床の間を背にして座る。他にどんな立場の人がいるか分からない初対面同士の会合でも、上席に座りたがる。新人のときからそんな感じです。
まるで日露戦争のとき、二〇三高地で多大な犠牲をだした陸軍参謀ですよ。彼らはエリート過ぎて、現場を知らない。自分の足元を見られず、兵隊ばかり死なせて、結果的に組織をダメにしていく。東大卒の肩書は、組織にとっては結構怖いところがあるんです」
リクルートに勤める40代男性は、そんな彼らを「アメリカ人」にたとえる。
「思考や行動が合理的で、自分たちが地球上で一番偉くて幸せだと思っている。日本人のなかでは特殊な人たちじゃないでしょうか」
自身も東大経済学部を卒業している経済評論家の山崎元氏も、東大卒のプライドの高さを証言する。
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