Digital Experience! TOP>現代ビジネス>ITトレンド・セレクト
ITトレンド・セレクト
2012年12月20日(木) 小林 雅一

グーグルが雇用した危ない天才発明家とAIの行方

レイ・カーツワイル(Ray Kurzweil)氏 〔PHOTO〕gettyimages

 グーグルが先日、自社の開発責任者の一人として発明家のレイ・カーツワイル(Ray Kurzweil)氏を採用し、話題となった。

 カーツワイル氏は音声認識や光学文字認識(OCR)など様々な領域で先駆的な業績を残し、1999年には「アメリカ国家技術賞(National Medal of Technology)」を受賞するなど、米国、いや世界でも有数の発明家だ。作家や未来学者(Futurist)としても活躍し、さらにヘッジファンドまで運営して、そこで自ら開発したAI(人工知能)システムを使って資産運用するなど、マルチ・タレントとして知られる。

 その一方で不老不死に興味を持ち、そのために機械と人間を徐々に融合させて、最後には人間の意識を電脳に移植する、といったことを本気で考えているエキセントリックな人物でもある。

 カーツワイル氏は「シンギュラリティ(Singularity:技術的特異点)」の信奉者、ないしはリーダーとしても知られる。シンギュラリティとは、米国の数学者・SF作家であるヴァーナー・ヴィンジ(Vernor Vinge)氏が1993年頃から提唱している一種の未来思想で、「コンピュータのように高度な機械が今後、加速度的に進化することにより、機械がいずれ人間を上回る知能ばかりか、意識までも持つようになる」とする予想である。

1
nextpage
  • PR
  • PR
新着記事
MORE
BackNumber
MORE
ArticleRanking