佐藤優直伝インテリジェンスの教室 読書ノート」:慰安婦問題を取り上げた。この2つの問題のハンドリングが自民党、「日本維新の会」にとっての超難題であるのだが・・・

※「佐藤優直伝 インテリジェンスの教室」 2012年12月12日号(vol.003)より
 
今回は、12月16日の衆議院議員選挙(総選挙)後、日本が直面する焦眉の外交問題で、かつ日本の政治エリートが過小評価している問題について掘り下げた。インテリジェンス・レポートでは、イスラエル・パレスチナ関係について、読書ノートでは慰安婦問題を取り上げた。この2つの問題のハンドリングが自民党、「日本維新の会」にとっての超難題であるのだが、当事者はそのことに気づいていないようだ。民主党は選挙で頭がいっぱいで外交について考える余裕すらない。実に情けなく、かつ危険な状態が続いている。
 
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―第二部― 読書ノート(No.6)

◆ジョビー・ウォリック著 黒原敏行訳
三重スパイ CIAを震撼させたアルカイダの「モグラ」
大田出版 2012年

 本書は、2009年12月30日、アフガニスタン東部、パキスタンとの国境に近いホースト市郊外にあるCIA(米中央情報局)のチャップマン基地で起きた自爆テロ事件に関する詳細な取材に基づいたノンフィクションである。

 この自爆テロ事件は、ヨルダンのインテリジェンス機関とCIAが合同で「二重スパイ」として運営していたヨルダン人の協力者(エージェント)フマム・ハリル・アブ・ムライ・アル=バラウィが、最終的にアルカイダに忠誠を捧げることになったために起きた。その結果、CIAの正規職員5人、CIAが雇用した米国の民間軍事会社社員2人、ヨルダン総合情報部幹部でヨルダン国王の従弟1人、アフガン人運転手1人の9人が死亡した。成果を性急に求める米国型インテリジェンスの弱点が見事に描かれている。


CIA内部の調査は多くの誤りを指摘した。そしてジェニファー・マシューズ(引用者註k※チャップマン基地の責任者)と彼女が率いた基地指導部は――カブール支局とラングレーの本部から支持を受けたうえでだが――情報提供者の協力を何がなんでも得ようとするあまり、直接接触するさいの標準的な安全策をとるのを怠ったという結論を出した。フマムがこちらを騙しているかもしれないとの警告は伝わらなかったが、その理由の一つは、警告が完全には信用されなかったからだと調査チームは言う。重要な指摘が意思決定を行う基地上層部に共有されなかったのは、個人あてのメールで伝えられ、局全体で共有されなかったせいだ。それと同時にワシントンにおける政府上層部の会議でも、鍵となる重要な事実が明らかになる前から期待が高まりすぎたのが災いした。・・・・・・(以下略)

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