最高のアドバイザーが新著で教える
「資産を増やすより減らさない老後」のつくり方【第2回】

平山賢一(東京海上アセットマネジメント投信チーフストラテジスト)

【第1回】はこちらをご覧ください

あるファミリーオフィスの最高投資責任者との会話

『「増やすより減らさない」老後のつくり方』 著者の平山賢一氏

 欧米のお金持ちの中には、一族専用ファンドマネジャーを"お抱え"で雇っているケースがあります。このファンドマネジャーは、さまざまな経済活動のサポートをする「ファミリーオフィス」という仕組みを通して、一族(筋金入りの富裕層)の資産運用をオーダーメイドで担当しているのです。

 2003年春のこと。スイスから、ファミリーオフィスの最高投資責任者(ファンドマネジャーの中心者)が、「日本株について話を聞きたい」と言って筆者の東京オフィスを訪ねてきました。当時の日本は、一部の銀行が国有化されるなど、真っ暗闇の経済状態。

 話をしてみると、悪い経済状態にもかかわらず、日本株を積極的に買い始めるために意見を聞きたいと言うのです。筆者にしてみれば、円高の影響で、製造業の業績悪化に歯止めもかからない中だったので、びっくりしたのを覚えています。日本株を推奨する理由など、なかなか見当たらなかったからです。

 経済が混迷状態の日本に、なぜ、今、投資しようと考えたのか?

 株式に投資するのであれば、日本以外のアジア諸国の方が魅力的ではないか?

 そう率直に質問すると、意外な答えが返ってきました。

「増やすより減らさない」老後のつくり方
著者:平山賢一
講談社+α新書 / 定価880円(税込み)

◎内容紹介◎

「増やすこと」ばかりを追い求める投資術は、これからお金を蓄える人のやること。年金生活も視野に入る50、60代の投資のキーワードは「減らさないこと」。とはいえ、減らさないために節約してばかりでは充実した老後も覚束ない。「減らさない」投資、資金運用で「買うチカラ」を維持、拡大していくことが、せっかく築いた金融資産を上手に活用する最善の道。東京海上アセットマネジメント投信の敏腕ファンドマネージャーが説く、デフレ時代の必勝資産運用術!