米国の空ではモバイルが使える---米国政府の規制緩和間近

〔PHOTO〕gettyimages

 「すべての電子機器をお切りください。飛行中、電波を発信する機器は利用になれません・・・」

 飛行機に乗れば必ず聞かされるあの嫌なアナウンスは、もうすぐなくなるかもしれない。

 米国連邦通信委員会(FCC)は12月6日(現地時間)、飛行機内での電子ブックやタブレットなどのモバイル機器利用を認めるように連邦航空局(FAA)に要請した。

●「FCC to FAA: Allow‘greater use' of electronic devices during flights (FCC,飛行中の電子機器利用についての大幅緩和をFAAに要請)
THE HILL 12/06/12

 

二大規制当局が機内モバイルにゴーサイン

 スマートフォンやタブレットなどが普及して、人々はどこでもメールやウェブ、ソーシャル・ネットワーク・サービスなどを利用するようになった。そうした状況を反映し、FAAは今年春から「飛行機内での電子機器利用」に関する調査を進めていた。

 同調査では機内での電子機器利用が、航空管制に大きな影響を与えないことが分かっており「機内利用は大丈夫」との方向性が示されていた。今回、電波管理を管轄するFCCが正式に要請したことで、いよいよ規制緩和が本格化しそうだ。

 ちなみに、大幅な規制緩和といっても「飛行中の音声通話」はできそうにない。FAAの調査でも「音声通話は基本的に認めない」としている。その辺は、電車やバスなどで音声通話が禁止されていることと同じだ。

 航空機内での電子機器利用については、FCCが規制を掛けていた。800MHz帯の携帯電話を航空機内で利用すれば「上空からの電波で地上の携帯ネットワークに支障が出かねない」というのが理由だ。

 2004年に、この航空機内での携帯電話規制について、FCCは「緩和」を前提とした公聴会などの行政手続きを進めていた。しかし、正式な結論は出ず、同緩和手順は放棄されたままだった。今回、その手続きが復活されたのかどうかは不明だが、FCCも正式に利用を認めた。

 ちなみに、都市部上空を飛行する場合、携帯電話などが地上の携帯ネットワークに繋がって機能することは多い。もっとも有名な例は、9.11同時テロ事件でワシントン行き航空機が乗っ取られたとき、乗客の多くが機内から緊急通報や家族との連絡を携帯で行っている。

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