[アイランドリーグ]
香川・伊藤秀範コーチ「来季こそNPBへピッチャーを」

楽しみな高校生左腕・中村(鹿児島城西)

 アイランドリーグが現在、各地でトライアウトが行われています。最多勝を挙げた山野恭介が広島に帰りますし、このオフは3名ほどピッチャーを補強予定です。春先から気になっていた選手がうまく獲得できそうで、早くも来季が待ち遠しくなってきました。

 ここまで関西、関東、九州と3会場で実施されたトライアウトの中で、一番印象に残ったのは鹿児島城西高から受験した中村正利君です。左腕で、かつ真っすぐが素晴らしかったですね。冬場にも関わらず、球速は143キロが出ていました。高校生にしては下半身がどっしりしており、性格もまじめそうです。今春の県大会では優勝投手になるなど実績も充分。特別合格者としてリーグ入りが決まりました(所属球団は10日に発表)から、ファンの皆さんには、ぜひ注目してもらいたいですね。

 今季の香川はリーグ制覇を達成したものの、独立リーググランドチャンピオンシップでは、僕の古巣でもある新潟アルビレックスBCに3タテをくらってしまいました。正直、内容は完敗と言っていいでしょう。エースの寺田哲也を中心にピッチャーはストレートに伸びがあり、かつコントロールが良かったです。バッターもタイミングを崩されても自分のスイングができるところが立派でした。ワンランク相手が上だったと認めざるを得ません。

 ただ、そのくらいレベルの高い彼らでも、残念ながらNPBのドラフトでは指名がありませんでした。力的には十分、指名されてもおかしくない選手たちですが、それでも声がかからなかったのですから、NPBはもっと上のレベルの世界であることを香川の選手たちも思い知ったはずです。悔しい3連敗で、チームに残留する選手は目の色を変えて、オフのトレーニングに励んでいます。独立リーグ日本一奪還はもちろん、その先を見据えて力をつけてほしいと感じています。