賢者の知恵
2011年05月22日(日)

「いくらかかるか、どこに住むか、いつにするか」

座談会 50歳からの住み替えのノウハウと本音

週刊現代
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大久保恭子 (マンション評価ナビ主宰 株式会社風代表) 右
田村明孝 (タムラプランニング&オペレーティング代表) 中
長嶋修 (不動産コンサルタント さくら事務所代表) 左

---そもそも、シニアはいつから住み替えを考え始めればいいでしょう。

大久保 住まいは暮らしを支える器です。住み替えのニーズが発生するのは、暮らしに変化が生じたとき(図1)。シニア世代なら、仕事が一段落した時期ということになるでしょうね。つまり60歳か65歳です。とはいえ、60歳になって初めて「さてどうしようか」と考えるのでは遅過ぎます。その時点で暮らしのイメージが固まっていないと、第二の生を始めるまでに、さらに準備に2~3年費やすことになってしまいますから。

田村 それに、60歳で住み替えても、いつかはもう一度住み替えが必要になることも考えておかなければなりませんよね。60代ぐらいでは、自分が要介護状態や認知症になるなんて想像もできないと思いますが、現実には必ず、自立した生活が続けられなくなる日がやってきます。

大久保 再度の住み替えが必要になるのは、平均的には、75歳ぐらいでしょうか? そう考えると、60歳、65歳で移り住んでも、短ければ10年足らず、長くてもせいぜい15年しか住めません。その期間を充実して過ごすためには、なるべく前倒しで準備した方がいいですね。50歳を過ぎたらリタイア後の人生を意識して、やりたい趣味や活動を見つけて早めに挑戦しておきたい。そして60歳までに、そうしたことのできる候補地をある程度絞り込んでおくといいでしょう。逆にやりたいことがなければ、わざわざ住み替える必要はないかもしれません。

田村 私はまさに“アラ還"世代ですが、将来の住まいについて、妻と話す機会が増えました。妻は親戚の住む故郷に戻って小ぶりな平屋を建てたいらしいのですが、私は農作業や釣りができるところがいい。なかなか意見が合いません(笑)。

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