賢者の知恵
2011年05月07日(土)

「この商店街のそばに住みたい」
暮らしやすい街の絶対条件

砂町銀座商店街、ハッピーロード大山商店街が理想モデル

週刊現代
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砂町銀座商店街は日が傾いて、いよいよ夕餉の仕度の近隣住民でごった返した

監修/坂本光司(法政大学大学院教授)

暮らしやすさの条件に「商店街」をみな挙げた

 高齢者にとって、暮らしやすい街の条件とは何か。今回の特集を始めるにあたって、十数人の中高年から聞き取り調査を行ってみた。すると、その結果、浮かびあがってきた意外なキーワードは「商店街」だった。住まいを選ぶときに「商店街があるから」と決める人はまずいないだろう。しかし、実際に住んでみると「生活における商店街の重要性」に気づかされる人が多かったのだ。

 日々の生活に買い物は欠かせない。しかし、ここでの買い物の利便性とは「ショッピングセンターがあって、ブランド店のテナントが揃う」ような便利さではないようだ。

 確かに、ワンストップでさまざまな店に足を運べるショッピングセンターは便利だろう。しかし、多くの中高年の人たちがそうした施設よりも、地域に根ざした「商店街」を暮らしやすさの条件に挙げているのだ。

生活者を心から応援してくれる商店街

坂本光司氏

 では、どういった商店街が「終の棲家」の近くにあるといいのだろうか。法政大学大学院政策創造研究科教授であり、ベストセラー『日本でいちばん大切にしたい会社』の著者で知られる坂本光司氏に話を聞いた。

「まずは何といっても精肉・鮮魚・野菜の生鮮3品がきちんと揃う商店街です。日常使うこれらの食品類の充実度が、商店街のにぎわいを決めます。朝仕入れてきた旬の食品を、新鮮なその日のうちにさばききってしまうようなお店があるといいですね」

 後で紹介する商店街のなかには、こうした店がある。食卓はいきおいにぎやかになるし、何より体にもいいだろう。

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