世界経済
シェールガス革命が実体経済と産業構造に与えるインパクト
〔PHOTO〕gettyimages

 今のところわが国では、シェールガス革命はそれほど注目されていない。しかし、冷静に考えてみると、その影響は経済だけではなく産業や金融、さらには国際的な政治情勢など様々な分野に及び、インパクトは計り知れないものがある。

 最近、欧米の市場関係者と話をしていると、彼らが、如何にシェールガス革命による変化に注目しているかが分る。一つの例を挙げても、多量のシェールガスの産出が期待される米国は、今まで原油などのエネルギー資源を輸入するポジションであった。ところが、シェールガスの産出によって、今後、同国は輸出側のポジションに変わる可能性が高い。

実体経済や産業界に与える影響

 シェールガスとは、頁岩(シェール)層に含まれるガスのことをいう。従来のガス田と異なる地層に溜まるため、技術的に採掘が難しくコスト高だったことにより、今まで開発が進んでいなかった。

 ところが、最近の技術の進歩によって採掘が可能になり、コストが低減されたために、米国などで積極的に開発され始めている。シェールガスの開発により、今後、世界的なエネルギー資源の状況が大きく変化する可能性もある。

 まず、シェールガスの普及により原油に対する依存度が低下し、原油価格が弱含みの展開が予想される。それは、原材料やエネルギー源として原油を使う側にとって大きなメリットだ。エネルギー資源の制約が緩くなることは実体経済にもプラスになる。また、石油化学など一部の産業構造も大きく変わるだろう。

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