自分の頭で考え抜き、「悪魔の心」でチャレンジせよ!
とにかくしつこく自己の差別化を考え抜け!

狩猟時代から劣化してきた知性

 これからの時代を生き抜くのに最も大切な能力は“考え抜く力"だ。今回は考えることの重要性について訴えたい。人類の祖先は、乾燥化で森が草原に変わっていく中で、リスクをとって森から草原に降りて二足歩行を始めたという。その時に、生き残りのための差別化として、脳を巨大化し考える力を強化していくこととした。

 スタンフォード大学の遺伝学者ジェラルド・クラブトリー教授が、 「人間の知性は2000~6000年前にピークを迎えており、その後人類の知的、感情的な能力は徐々に衰えている」 との研究結果を米科学誌セルの関連誌「Trends in genetics」(2012年11月13日号)に発表した。人類が生活が安定した定住社会を築き、緊張感あふれる狩猟採集時代より、危機感が失われ、脳の機能が低下したというのだ。

 幸か不幸かわれわれ人類は、再び脳をフル回転させて考える時代に突入しようとしている。グローバル化とテクノロジーの進化が、再び狩猟採集生活以来の危機感と緊張感をもたらすからだ。社会は不安定化し、考える人間と考えない人間の未来は極度に変わってくるだろう。

 考えることが人生を左右する時代といっても、さて何を考えるべきだろうか?私の答えは「考えるべきはすべてだ」と思う。考え抜くものだけが生き残ることができると断言しよう。

 まず考えるべきは自分が生き抜く戦略だ。戦略とは“勝ち続ける"方法である。一度や二度勝つだけでは生き残れない。競争環境は常に変化するので、勝者があっという間に敗者になるということは珍しくなくなる。デジタルカメラにやられたフィルム界の巨人コダック、亀山モデルで世界に誇る液晶テレビメーカーとなりながら台湾メーカーの軍門に下ったシャープがいい例だが、これらは氷山の一角だ。

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