賢者の知恵
2012年12月30日(日) 週刊現代

週現 『熱討スタジアム』 第39回 「忌野清志郎のロック魂を語ろう」
今週のディープ・ピープル 三浦友和×仲井戸麗市

週刊現代
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 別れはあまりにも早かった。まだ生きている気がする。40年来の〝親友〟とRCサクセションの〝戦友〟が二十数年ぶりに語り合う、「ロックの神様」の素顔。

オレたち高校の同級生

仲井戸 キヨシ(忌野清志郎の本名は栗原清志)がああいうことになっちゃった実感がまだ持てなくてさ。今もニコニコして「チャボ、よく来たな」、「おお、三浦君、元気?」みたいなこと言って、この場所に入ってきそうなんだよね。断ち切らなきゃいけないと思うのだけれど、ずっとそうでさ。

三浦 僕も無理にいないと思い込むより、本当はどこかにいて会えないだけと考えるようにしていますよ。

仲井戸 まだ信じられないよな。お互い60歳を過ぎたけど、でもキヨシは58歳で還暦を迎えずに止まったのかと・・・・・・。今回、二十数年ぶりに三浦君と二人で会えたことは本当にうれしいんだけど、「キヨシ、なんでお前はいないんだよ」っていう不思議な感じだよ。

三浦 キヨシちゃんとは都立日野高校の同級生で、RCサクセションは高校3年生の後半にプロデビュー。その頃から僕らにとってはスーパースターでしたね。高校の文化祭のステージを見て愕然とした。あのシャウトする歌い方とか、弦が必ず切れる演奏とかね。詞も音楽も全部オリジナルというのも、すごいことだった。だから、キヨシちゃんは同級生なんだけど、本当に憧れなんですよ。

 卒業後の'71年、RCが出ていた渋谷のフォーク喫茶『青い森』によく顔を出していて、そこで僕はチャボさんに会ったんです。

仲井戸 三浦君は当時からルックスいいしさ、俺たちチンピラみたいなバンドの連中とは雰囲気が違った。

三浦 僕も本当はミュージシャンになりたかったんですよ。だけど、キヨシちゃんやチャボさんらプロと僕とでは、レベルが違いすぎた。チャボさんとキヨシちゃんの出会いも『青い森』ですよね。

仲井戸 そう。俺は古井戸という別のバンドだったんだけど、ベースのリンコとギターの破廉ケンチの3人組だったRCは、最初見たときから衝撃だった。俺たちはカヴァーをやりつつ、オリジナルをぼちぼち作っている段階。でもキヨシは全部オリジナルで、内容も相当なインパクトがあった。おかっぱでなんだかかわいい感じなのに、まだ細い声でシャウトして。最初から本当に独自だったよね。俺自身、学校や家族や、いろんなところからはぐれちゃうような子だったから、それと同じ匂いをキヨシに感じたというかね。もしかしたらあっちも似たようなことを、俺に感じたのかもしれない。

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