ドイツ
「小泉チルドレン」や「小沢ガールズ」はもうたくさん! 国をよくしたいという理念を持った政治家、そしてそろそろ強い指導者が欲しくはないですか?
11月16日の国会議事堂〔PHOTO〕gettyimages

 日本に帰国中に、いつもいろいろな事件が起こる。チュルノブイリが爆発したのも、ドイツが統一したのも、メルケル氏がドイツの首相になったのも、安倍首相や福田首相が突然辞めたのも、3.11の震災も帰国中だった。そして、今度は国会の解散だ。

 日本の政治はあまり熱心にフォローしていなかったが、いつの間にか政党が急増している。それにしても、名前が変。「みんなの党」は、かねてよりなんだか幼稚園みたいだと思っていたが、日本の有権者をバカにしているのではないか。もしや党の内部では「キリン組」と「パンダ組」が対立?

 「減税日本」は、「私たちは目先のことしか考えていません」と告白しているように聞こえる。減税という餌を投げれば皆が食いつくと思っているのなら、これも国民をバカにしている。それにしても、少子・高齢化で借金ばかり増えていくのに、減税をして、どうやって国を維持していく気なのだろう。

 ドイツでは、先の選挙でFDP(自民党)が減税を公約にした。当時、彼らの主張は論理的に聞こえ、ドイツ人は半信半疑ながらも喜んでその餌に食いついた。FDPは票を伸ばし、意気揚々とメルケル政権に連立で加わったのだが、その後、どう逆立ちしても減税は適わず、公約は不履行となった。今ではFDPの人気は地に堕ち、来年の総選挙では国会で議席を失う可能性が高くなっている。

「維新」や「志士」という言葉はちょっと気恥ずかしい

 「太陽の党」と聞くと、大阪万博の「太陽の塔」を思い出す。岡本太郎の傑作で、今見ると、ちょっと異様な気がするが、当時はかなりのインパクトがあった。日の出の勢いの日本を象徴していたと言える。大阪万博は、大成功のうちに終了。そう、あのころの日本は元気で誰もが希望に燃えていた。それを「太陽の党」が復活してくれるのかと思ったら、あっという間に「日本維新の会」と融合してしまった。

 その「日本維新の会」だが、党名は時代錯誤というより、おこがましい。「改革の志士」というのもあるそうだ。

 幕末、明治の志士たちは立派で、極めて優秀だった。勇敢、誠実、清貧を旨とし、植民地の桎梏にはまらないため、死にもの狂いで勉学に励み、日本のよりよい将来のために命を掛けた。その無私で清廉な姿への憧れはよく理解できるところだが、今の政治家の一人一人を脳裏に思い浮かべても、あまり共通点は感じられない。

 政治家だけではない。私たち国民全員が、快楽と利便追求の軟な風潮にどっぷりと浸かっているのだから、「維新」や「志士」という言葉はちょっと気恥ずかしい。古(いにしえ)の真の志士たちが聞いたなら、草葉の陰で怒りだすのではないか。

 一番ひどい名前は、「反TPP・脱原発・消費増税凍結を実現する党」。長ったらしいだけでなく、3つとも今話題になっていることばかりなので、長期的な視野はないのかと不信感が募る。「3つの呪文で国民の気を引いて、この選挙に勝つことだけが目的です」と言っているようなものではないか。国民が求めているのは、こんな刹那的な党ではない。もっと長い視野で国政を考える政党だ。

 「国民の生活が第一」というのも変だ。こういうみっともない党名にしようと提案した人もした人だが、反対はなかったのだろうか。この党名を推した誰かさんの鶴の一声のため、反対できる人間が一人もいなかったのだとすれば、それこそが問題だ。

 そういえば今年、「緑の党」や「みどりの風」という政党もできた。「緑の党」のほうはドイツでも、「日本でようやく市民が立ち上がった」というような肯定的な感じで報道された。しかし、見ていると、なんとなく生協の続きみたいな感じがする。政治団体なら、もう少しプロフェッショナルにやってほしい。

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