2012.11.22(Thu) 岡田 真理

アスリートとタバコ

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 アスリートたるもの、タバコなんか吸うはずがない! ---子供の頃からスポーツファンだった私はずっとそう信じてきたが、残念ながら実際はそうでもないようだ。最近は減ったそうだが、特にプロ野球では昔から選手の喫煙率が高いと言われている。

 アスリートにとって、タバコを吸うことのデメリットはたくさんある。だいたい想像がつくと思うが、体力、持久力、呼吸機能、スタミナ等の低下だ。これは喫煙によって血管が収縮し、血圧が上がって心肺機能に負担をかけるから。

  また、喫煙によって体内に入った一酸化炭素が、本来酸素と結合するはずのヘモグロビンと結合してしまうため、酸素とヘモグロビンが結合できなくなり、酸素が十分に運搬されなくなる。これによって全身が酸欠状態になり、スタミナが落ちてパフォーマンスが低下するのだ。

 ビタミンC不足もデメリットのひとつだ。ビタミンCは筋肉の成長にも大きな役割を果たしているため、ビタミンC不足になると筋力が低下してしまう。これはアスリートにとって致命的。また、喫煙によって体内に入った有害物質に対抗するため、貴重なタンパク質も使われてしまう。実際、タバコを吸うと超回復(トレーニング前の状態よりもさらに強くなる反応)の速度が遅くなってトレーニング効果がなかなか出ないという話を聞いたことがある。

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(おかだ・まり) スポーツライター、NPO法人ベースボール・レジェンド・ファウンデーション代表。1978年生まれ。立教大学卒業後、カリフォルニア大学エクステンションにてマーケティングのディプロマを取得。帰国後はプロアスリートのマネージメントに従事し、後にライターに転身。現在はアスリートのインタビュー記事を執筆する傍ら、ベースボール・レジェンド・ファウンデーションを運営している。


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自らのカラダに細心の注意を払うトップアスリートたちは食生活にもプロフェッショナルである。アスリートにとってもそうでない人にとっても役に立つ、スポーツ選手たちの食に関するエピソードを、自らもプロ選手のマネジメントに携わった気鋭のライターが紹介する。