歴史の隙間を探し続けるNHK大阪放送局「歴史班」。12月12日放送回では、「十代の討ち入り」にスポットを当てた"忠臣蔵秘話"を発掘!

 NHKには全国で計53の地方放送局がある。地方局はそれぞれが専門分野を持っており、その分野の番組をエキスパートとして制作している。プライムタイムの番組は大半が東京で制作される民放とは違う。

 歴史番組なら大阪放送局の独壇場だ。現在は『歴史秘話ヒストリア』(水曜午後10時)を制作しており、その前身である『その時歴史が動いた』も担当。過去、この時間帯で放送されていた『日本史探訪』(1970年~)や『歴史への招待』(1978年~)など一連の歴史シリーズもすべて大阪放送局の制作だった。

 アジアをテーマにした番組なら福岡放送局。最近では11月3日放送のNHKスペシャル『発見! 幻の巨大軍船 ~モンゴル帝国vs日本 730年目の真実~』を制作した。Nスペは看板番組だが、東京だけで制作されている訳ではない。

 教育をテーマとする番組を得意とするのは名古屋放送局。現在は、高校生たちの夢の実現を応援する視聴者参加型番組『ティーンズプロジェクト フレ☆フレ』(教育:金曜午後6時55分)を制作。今年3月まではあの名作ドラマ『中学生日記』を作っていた。

地の利を活かす各地方放送局

 地方局に専門性を持たせたのはNHK中枢の意向。実際、東京でばかり番組を制作していたら、放送界随一のネットワーク網が泣くだろう。

 では、なぜ歴史番組は大阪放送局なのか? 種明かしをすれば単純な理由なのだが、大阪は豊臣秀吉が天下統一を果たした地。奈良、京都の二都にも近い。『歴史秘話ヒストリア』の田畑壮一チーフ・プロデューサーは「京都、奈良で調べ事がしたかったら、電車ですぐ行けますからね」と、地の利を強調する。歴史番組を作るには、うってつけの場所なのだ。

 福岡放送局がアジアの番組を手掛ける理由も同じ。アジア大陸に近い。お隣の韓国・ソウルまでは飛行機で僅か約1時間半足らず。「福岡アジア美術館」「福岡アジア都市研究所」などアジア絡みの施設も複数置かれている。やはり地の利があるのだ。

 名古屋放送局が教育番組を担う理由は、愛知県が日本有数の教育県だから。東海・北陸地域の拠点局として高い制作能力を持つことも背景にある。

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