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小池良次「シリコンバレー・イノベーション」
2012年11月21日(水) 小池 良次

ソフトバンクのスプリント買収は、忍耐の時に突入 ~いよいよ始まったワシントン決戦

〔PHOTO〕gettyimages

 ソフトバンクのスプリント買収から約1ヵ月。同社は先週の木曜日、ようやく連邦通信委員会(FCC)*1 に買収承認の申請書を提出した。

●「Sprint files for FCC approval for Softbank deal (スプリントネクステル、木曜日に買収の申請書を提出」 REUTERS, Nov 15, 2012 

 通信社ロイターの記事によれば、買収完了は2013年中頃を目標としているが、そのためにはスプリントの所有する周波数をソフトバンクに移転することを連邦通信委員会が承認しなければならない。今回の申請書は、この周波数移転を求める書類だ。

 また、同申請書では、スプリントのクリアワイヤー買収についても承認を求めている。いよいよ、ソフトバンクのワシントン決戦が始まった。

申請書で浮き彫りとなる買収の争点

 米携帯業界3位ということもあり、ソフトバンクのスプリント買収では、連邦政府の対応に注目が集まっている。一般的に買収承認審査は米司法省の独占禁止局および連邦通信委員会が行う。買収ケースによっては、消費者保護を行う連邦取引委員会(FTC)が審査を行うこともある。しかし、今回は司法省が前面に出るだけでなく、海外企業による買収と言うことで国家安全保障に関わる政府機関が審査に加わることになる。

*1 FCCは日本の総務省にあたり、米国の放送・通信行政を行う独立行政機関。
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