U-19アジア選手権の準々決勝敗退で痛感!日本は若年層の強化を軽視しすぎている!
〔PHOTO〕gettyimages

 フットサルW杯は盛り上がりましたね。カズこと三浦知良選手の周辺が盛り上がっていた、と言うべきでしょうか。スポーツ紙の1面を奪うだけでなく、テレビのワイドショーでも取り上げられるとは---。さすがはカズというべきでしょう。

 12月にクラブW杯が日本で開催されますが、代表チームが参加する世界大会は、フットサルW杯が2012年最後となります。大いなる盛り上がりを見せた1年の締めくくりとして、目標であった決勝トーナメント進出を果たしたことは素晴らしい成果だと思います。

 そのフットサルW杯とほぼ並行して、11月3日からU-19(19歳以下)のアジア選手権が開催されました。上位4ヵ国まで勝ち残れば、翌2013年のU-20W杯の出場権を得ることができる大会でしたが、残念ながら準々決勝のイラク戦に敗れてしまいました。

アジア予選を勝ち抜くのは簡単ではない

 実はこの年代で、近年の日本は苦戦を強いられています。2008年、2010年、そして今年と、3大会連続で準々決勝敗退に終わっているのです。2008年は香川真司(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)が、2010年は宇佐美貴史(ホッフェンハイム/ドイツ)が出場していますが、アジアを勝ち抜けませんでした。

 過去の敗戦を、いまさら蒸し返すつもりはありません。ただ、日本はこの年代の強化を軽視してしまったのではないかと、言わざるを得ません。

イラク戦後、ピッチに座り込むセンターバックの岩波選手〔PHOTO〕gettyimages

 1990年代から2000年中頃まで各年代の代表強化に携わってきた私は、日本がアジアで勝てなかった時期も、勝てるようになった時期も最前線で体感しています。周囲から「アジアでは勝って当たり前だろう」と思われるようになってからも、予選を勝ち抜くのは決して簡単ではありませんでした。

 ピッチコンディションや審判の判定基準、あるいはアジア独特の気候などに、困惑する選手もいました。しかし、そういったネガティブな要素を、私が関わったチームは決して言い訳にしませんでした。個人的に言いたいことがあるとしても、アジアの予選を突破しなければ単なるエクスキューズに過ぎないといった雰囲気が、チーム内にありました。

 とにかく勝たないと何も言えないと、若い選手ながらに感じていたのです。先輩たちがアジアを勝ち抜いて世界へ飛び出し、ベスト8や準優勝といった結果を絶えず残していたからこその、高い目標設定でした。

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