[NBA]
杉浦大介「2012-13年、4つの注目チーム」

HC交代、激動のシーズン開始 ~ロスアンジェルス・レイカーズ~

 オフにドワイト・ハワード、スティーブ・ナッシュを獲得して今季最大の注目チームとなったレイカーズを、開幕直後に激震が襲った。最初の4戦で1勝4敗と出遅れたところで、チームはマイク・ブラウンHCを解任。攻守ともに歯車が噛み合っていなかったレイカーズは、後任にマイク・ダントーニHCを据えて再スタートを切ることになった。

 就任記者会見で「“ショウタイム”と呼ばれるようなバスケットボールをみせたい」と宣言したダントーニは、“ラン&ガン”と呼ばれる攻撃的な戦術を標榜する指揮官。2008年までHCを務めたフェニックス・サンズ時代にも司令塔役を務めたナッシュと“再会”し、今後は派手な高得点ゲームが増えることになるだろう。

通算6度目の優勝を目指すコービーのキャリアに今回のコーチ交代はどんな影響を及ぼすのか。

 ただ、コービー・ブライアント(34歳)、ナッシュ(38歳)、パウ・ガソル(32歳)、メッタ・ワールドピース(旧名ロン・アーテスト/33歳)といった高齢選手が主力のロースターに、体力の負担も大きい“ラン&ガン”は適したスタイルなのか。ディフェンスを多少なりとも犠牲にした戦術で、レイカーズは頂点までたどり着けるのかどうか。

 レイカーズでの5度を含む通算11回の優勝経験を持つフィル・ジャクソンも新HCの候補に挙がっていた経緯から(ダントーニは優勝経験なし)、OBのマジック・ジョンソン氏はジャクソンを雇用しなかった選択を痛烈批判。ファンもジャクソンの復帰を熱望していた感があり、ダントーニは就任当初から厳しい重圧にさらされるはずだ。

 波乱の形で幕を開けた2012-13年———。レイカーズはこれから先にどんな方向に向かっていくのか。混沌の中で、リーグを代表する名門フランチャイズは今季最大の注目チームであり続けることは間違いない。