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2012年11月15日(木) 小林 雅一

米CIA長官の不倫事件で改めて認識された、電子メールの持つ際限の無い破壊力

不倫問題で辞任したデビッド・ペトレイアスCIA長官(写真は陸軍大将時代)〔PHOTO〕gettyimages

 米CIA(中央情報局)のデビッド・ペトレイアス(David Petraeus)長官を辞任に追い込んだ不倫事件を巡る調査が、電子メールの取り扱いに関する思わぬ議論を呼んでいる。

 既に日本のメディアでも報じられているが、改めて事件の概要を紹介しておくと、事の発端はペトレイアス氏の友人であるジル・ケリー(Jill Kelley)氏(女性)に送られた匿名の脅迫メールだった。この内容に身の危険を感じたケリー氏は、知人であるFBI捜査官(男性)に相談。ここからFBI(米連邦捜査局)の捜査が始まった。

 ケリー氏の了承を得て、彼女に送られた脅迫メールを検査することで、FBIはこの脅迫メールがジャーナリストのポーラ・ブロードウェル(Paula Broadwell)氏(女性)から送られたものであると推定した。メールには「私の男(ペトレイアス氏のこと)に気安く触らないで」などと書かれていたため、ケリー氏とペトレイアス氏の関係をブロードウェル氏が疑い、それを嫉妬するあまり脅迫メールを送りつけたと推定された。

 ブロードウェル氏は、かつて泥沼化したイラク戦争を終結に導いたことで米国の英雄となったペトレイアス司令官(当時)に密着取材し、ペトレイアス氏の自叙伝を同氏と共著で書き上げていた。しかし、その過程でペトレイアス氏とブロードウェル氏(いずれも既婚者)の「不適切な関係」を疑う声も聞かれていた。

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