賢者の知恵
2013年01月03日(木) 週刊現代

匿名座談会 現役外科医ほか 医師・看護師がホンネをぶつけあった 手術の謝礼 医療過誤 患者のみなさんこれが病院の現実です

週刊現代
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 インフォームドコンセントにセカンドオピニオン。患者の権利拡大を受け、両者の間に横たわる溝は埋まりつつある—かに見えた。だが、それは誤解だった。患者には言えない医師のホンネを取材した。

外科医はやっぱり手術好き

 患者の生殺与奪の権利を握る、限りなく神に近い存在、それがドクターだ。

 ヴェールに包まれた「病院の真実」を知らせるべく、大手総合病院のベテランA氏、私立大学医学部附属病院に勤めるB氏、東京近郊の病院院長のC氏ら外科医3名と大学病院の現役看護師が語り尽くした。

*

医師A 確かに患者さんからしたら、医者は神様に見えるかもしれませんね。命を助けてもらうには、医者にすがるしかないわけですから。ですが、そんな気持ちにつけこむ悪魔がいることを読者の皆様には知っておいてほしい。

—どういうことですか。

医師A 関東のある公立病院の患者さんが担当医に「心臓の弁が悪い。弁の置換手術を行わないといけない」と言われて、ウチに来ました。「心臓手術なら一度、Aさんに相談しよう」と何の気なしに訪ねて来られたんですが、診てみると、これがどこも悪くない。

看護師 ええ?

医師A もしウチに来てなければ、心臓にメスを入れられていたでしょう。同じケースが他の公立病院でも報告されていましたが、そちらの患者さんは亡くなってしまった。恐ろしいのは、病気かどうか診断できない低レベルの病院でも、年間数十件の手術をこなしているということ。なぜか。手術なんてしなくていい患者まで手術台に乗せているからです。外科医や病院の実績作りのため、〝手術患者〟が作られている。医者にとって、患者は思い通りにできる存在だということ。

医師B 「今月は手術が少なかったからやっとくか」というノリでしょう。病院といえど、カネ儲けしないと潰れてしまいますからね。

—がん手術の場合、外科医や内科医、麻酔医らが集まって治療方針を協議するカンファレンスが行われますよね。一人の医師の判断では手術できないんじゃないですか?

医師A ガイドラインで「こうなったら手術する」というルールが示されてない病気の場合、経過観察するか切除するか、医師の判断に委ねられるケースがあります。判断者が外科医なら、必ずしもベストじゃなくても手術を勧めることはあるでしょうね。

医師B 手術をしなけりゃ外科医じゃないですからね。

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