2012.11.22(Thu)

マンハッタンの景色が好きです。摩天楼が近づいてくると
〝ライオンの目をした人間がたぎっている街だ。自分も頑張ろう!〟
と思います。

ローリングスジャパンLLC 岡本佳文

週刊現代
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王貞治、長嶋茂雄など、幾多の名選手が愛用した米国製グラブ『Rawlings』。今でもメジャーリーガーの約40%が使用する人気ブランドだ。同ブランドの野球グッズを日本に輸入、販売する企業がローリングスジャパン。社長は岡本佳文氏(46歳)だ。米国マイナーリーグ1A球団でGM、3A球団でマーケティングディレクターを務め、ウォルトディズニー社、NHL、NBAチームでも活躍、日本人で初めて米国4大メジャースポーツで正社員となった人物だ。

 

マンハッタンの景色が好きです。 摩天楼が近づいてくると 〝ライオンの目をした人間がたぎっている街だ。 自分も頑張ろう!〟と思います。 おかもと・よしふみ/'66年岡山県生まれ。中央大学卒業後、'89年に1Aサリナス・スパーズのフロント業務に従事し、3Aポートランド・ビーバーズ、ウォルトディズニー社、NHLのアナハイム・マイティーダックス、NBAのニュージャージー・ネッツなどでも活躍。'11年5月より現職

球児の心
  小学生の頃からプロ野球選手を目指していました。岡山東商業の野球部に入った時、同級生が30人いた中で、6人だけ上級生と練習させてもらえた。その中に、私と元阪神タイガースの八木裕さんがいました。しかし、私は途中でプロは無理と気付きました。150kmの球を放り、飛距離120mを超える打球を打つ、それは教えられてできるものではないと感じたんです。それでも甲子園を目指しましたが、3年の夏、優勝候補の一角でありながら1回戦で敗退した。この時は数日、祖母の家にこもりきりになりました。周囲に「残念だったね」と言われたくなく、ただボーッとしていました。

能力論
  どの世界でも、成功するかどうかは、才能と努力と性格、この3つの要素で決まると思います。「性格」も重要なんです。例えば、アメリカでは図々しく主張できる方が成功するかもしれないし、日本のビジネスシーンでは謙虚な方が成功するかもしれない。例えば、元メジャーリーガーの長谷川滋利さんは順応力が高かった。私は、これも努力や才能と同じ重要な能力だと思います。

一歩先

我が恩人 学生時代の岡本氏(写真右)と王貞治氏(写真中央)。「米国におけるビジネスでも人的ネットワークが一番大事」(岡本氏)という

  中央大学野球部に進み、高校野球、大学野球の両方で全国制覇を果たされた宮井勝成監督の元でマネージャーになりました。他校との練習試合のセッティングから、先輩の就職活動のサポートや野球部OBに絡む仕事までしていたら、次第に人脈ができ、ついには王貞治さんや星野仙一さんにまで可愛がっていただけるようになりました。恩人と巡り会うコツは、目配りと心配り。手が動いた瞬間、ライターがほしいのか、ペンがほしいのかを察するなど、相手の立場に立って一歩先、二歩先を実行することです。あとは、みんながお礼状をメールで送るなら自分は手書きで送るなど、覚えていただく努力を欠かさないことです。

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