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第18回中国共産党大会がいよいよ開幕! 習近平&李克強とともに選ばれる中央政治局常務委員「最後の7人目」にみる胡錦濤と江沢民の"仁義なき戦い"
8日、政治報告をする胡錦濤総書記(後列右から2番目に習近平副主席)〔PHOTO〕gettyimages

 いよいよ8日から、第18回中国共産党大会が始まった。胡錦濤総書記の101分にわたる5年間の政治報告の生映像を全編見たが、「政治生活最後の見せ場」だけあって、相当力が入っている。

 胡錦濤という政治家は、意外と感情が表情に表れるタイプで、公の場所での政治家としての表情を、3通り有している。一つは、作り笑顔である。これは、友好国の国家元首や、地方視察に出た時などによく見られる。ロシアのプーチンと会って毎度、共産党方式で抱き合う時は、両者とも実に見事な政治家的作り笑顔を交わす。

 二つ目は、ムッとした緊張感溢れる表情である。これは、非友好国の指導者との会見(9月9日のAPECでの野田首相との立ち話はその典型例だった)や、幹部の腐敗防止をテーマにした重要講話(胡錦濤の言葉はすべて重要講話と言うが)の時などに表れる表情だ。

 三番目は、悲しみの表情。これは主に葬儀や弔問の時などに表す表情だ。胡総書記は昨年3月18日、東日本大震災の弔問のために北京の日本大使館を訪れた。この時案内をした日本の外交官から聞いた話では、胡総書記は普通の表情で入ってきたが、弔問の部屋に入ったとたん、俳優顔負けの「悲しみの顔」に表情が一変したという。「一流の政治家というのは、一流の俳優なんですね」とは、この外交官の感想だ。

緊張感溢れる表情の胡錦濤

 さて、だいぶ前置きが長くなってしまったが、11月8日、共産党大会初日の政治報告で見せた胡錦濤総書記の表情は、完璧に二番目の表情だった。隣には、長年にわたって仁義なき権力闘争を繰り広げてきた江沢民前総書記(86歳)が座っている。江前総書記は、胡総書記が「どうぞお座りください」と言っても、手を振って拒否。自分の介添え役を後ろにつけて、のっしのっしと壇上を闊歩し、まさに「元老」の貫禄だ。

 そして壇上の2段目には、今回誰よりも注目を浴びる習近平副主席が控える。今回の習副主席は、やや疲れた表情をしている。後継を前に、尋常でないストレスを抱えていることが想像できる。その習副主席は、14日に党総書記を引き継ぎ、「5代目皇帝」を踏襲することになる。2段目には、習副主席のライバルで、次期首相が見込まれる李克強副首相も静かに座っている。

 だが、この習・李コンビとともに中央政治局常務委員に選ばれるメンバーが、14日の発表まであと数日となっても、いまだにはっきりしない。

 私は7月の時点で、ある信頼のおける中国人から、次期常務委員の顔ぶれについて、次のように聞いた。

1. 習近平 総書記、国家主席、中央軍事委員会主席
2. 王岐山 全人代常務委員長(国会議長)
3. 李克強 首相
4. 劉延東 政協主席
5. 李源潮 紀律委書記
6. 劉雲山 精神指導委主任(文化担当)
7. 張徳江 政法委書記(公安担当)
8. 俞正声 国家副主席
9. 張高麗 副総理

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