2012.11.15(Thu)

〝職場の感情〟を把握することは
リーダーの仕事のひとつ。
社員の「気」を感じ、
楽しんでいるか、集中しているかを
読み取るのです。

ネクスト 井上高志

週刊現代
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今週は、'97年に不動産・住宅情報サイト『HOME'S(ホームズ)』を立ち上げ、わずか15年で売り上げ100億円、東証一部上場企業にまで成長させた、井上高志社長(43歳)に話を聞いた。発展途上にあるベナン共和国を支援する活動もしているが、言及すると「そこは書かなくても」と照れる好人物だ。

 

〝職場の感情〟を把握することはリーダーの仕事のひとつ。 社員の「気」を感じ、楽しんでいるか、集中しているかを読み取るのです。 いのうえ・たかし/'68年神奈川県生まれ。'91年、青山学院大学経済学部卒業後、リクルートコスモス(現コスモスイニシア)入社。'95年にネクストホーム創業。'97年「人と住まいのベストマッチング」を理念に、株式会社ネクストを設立。'10年3月に同社を東証一部上場へと導く

思い
  我々は何と幸福な国の、何と幸福な時代に生きていることか、と思います。水道からは清潔な水が流れ、食事に困らず、無料で教育を受けられ、病気には保険がきき、仕事を選択する自由があります。発展途上国にはその多くがありません。高度経済成長期を過ごされた年長の方にお伝えしたいことは、今の日本を作り上げて下さったことへの「感謝」の気持ち。同年代の方には、「今後10年もこの状況が続けば日本は衰退する。一緒に頑張りましょう!」と伝えたいですね。

成長を待つ
  起業できたのは母のおかげです。子どもの頃、引っ込み思案だった私に、いつも笑顔で「アンタは大器晩成よ!」「何事も経験だから一歩踏み出してみて!」と言い続け、成長を見守ってくれた。そして、私が大学4年生の時です。入社を熱望したベンチャー企業に入れず、彼女にもフラれた瞬間、これまで特に目標も持たずなんとなく過ごしてきた自分を思い返し「そうだ、一歩踏み出そう!」と、まるで何かのスイッチが入ったように変わったんです。

基本OS
  人をパソコンに例えるなら、「能力」は後天的に追加できるアプリケーションのようなものだと思います。一方、人間が必ず持っているべき基本OSは「自分を信じる心」。挑戦は失敗することが多く、努力は報われないことも多い。しかし、自分を信じる心があれば「またやってみよう」と前に進むことができるからです。

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