接戦繰り広げられる米大統領選挙で、オバマがロムニーを振り切り再選することを確信する理由
〔PHOTO〕gettyimages

 新聞各紙の外信面は連日、11月6日に実施される米大統領選報道一色である。現職のバラク・オバマ大統領(民主党大統領候補・51歳)が再選されるのか、それとも挑戦者のミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事(共和党大統領候補・65歳)が逆転勝利するのか、接戦が繰り広げられている。

 筆者は、オバマ大統領が勝利すると判断している。過日、昼食を共にした仏紙フィガロ東京特派員のレジス・アルノー氏はロムニー候補の逆転勝利と予測、筆者は同氏とフランス産高級シャンパン「ドンペリ」を賭けたほどで、オバマ氏勝利を確信している。

オハイオ州はオバマ氏が頭ひとつリード

 米国の大統領選は間接選挙である。仕組みがややっこしいので、外務省北米局が作成した資料「2012年大統領選挙」を基に簡単に説明したい。

 大統領選挙は11月第1月曜日の次の火曜日(今次選挙では11月6日)に行なわれる一般投票によって選挙人(全米で538人)を選出し、次に選挙人が12月第2水曜日の後の最初の月曜日(12月17日)に正副大統領を選出する。選挙人による投票結果は1月6日(同日が日曜日の場合は翌日)に行なわれ、次期大統領が決まる。ただし、実際には11月の一般投票日に当落が判明する。

 因みに、合衆国憲法の規定により、大統領及び副大統領の任期は4年目の1月20日正午に終わり、新しい大統領及び副大統領の任期は同日正午から始まる。そして同日、新しい正副大統領が、連邦議事堂東側正面の屋外式場で就任宣誓式に臨み、その後、ワシントン市内をオープンカーでパレードする(今回は20日が日曜日のため21日)。

 大統領選の焦点は、「オハイオ州を制する者は全米制す」と言われるように、現時点でオハイオ州(選挙人18人)を始め、アイオワ州(6人)、ウィスコンシン州(10人)、コロラド州(9人)、バージニア州(13人)、フロリダ州(29人)の6接戦州の趨勢である。

 米国の予測機関の票読みでは、オハイオ州はオバマ氏が頭ひとつリード、アイオワ州はオバマ氏がやや優勢、フロリダ州はロムニー氏が辛うじて逃げ切る、というものであり、残る3州は大接戦だという。

 大票田であるカリフォルニア州(55人)、ニューヨーク州(29人)、イリノイ州(20人)はオバマ氏が獲得するのは間違いない。一方、ロムニー氏がテキサス州(38人)以外に勝利が期待できるのはジョージア州(16人)とノースカロライナ州(15人)ぐらいだ。

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