危険手当ゼロ(フクシマ原発)原発作業員の「ピンハネ給料明細」

2012年11月03日(土) フライデー

フライデー経済の死角

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C氏が、二次下請け企業「大和エンジニアリングサービス」と交わした契約書。第4条には〝緘口令(かんこうれい)〟の記述が

「敷地外作業」が「汚染水処理」

C氏が雇用先の「前田工業」を通じて受け取った給料明細。高線量での労働を補償する危険手当の記載はない

 こうした不満は、本誌にだけ寄せられているわけではない。ピンハネや手当の不払いは、日常的に行われているという。それをうかがわせるような書類がある。左上に掲載した、給料明細書や契約書などだ。この書類を入手した、共産党いわき市議の渡辺博之氏が解説する。

「これは長崎県の建設会社から福島第一原発へ、昨年7月に派遣された40代の作業員Cさんのものです。Cさんは建設会社から『作業は原発敷地外』と言われていましたが、実際には原子炉建家内の汚染水処理などをさせられました」

 原子炉建屋の汚染水近くでは、100ミリシーベルト以上の線量がある場所もある。

 それだけ高い線量下での作業にもかかわらず、C氏は給料や危険手当をピンハネされてしまう。一次下請けが通常支給する危険手当は、原発事故当日の昨年3月11日から3月31日までは作業装備に関係なく一日約1万5000円、4月から現在に至るまでは防護服に全面マスクの作業で一日約7000円だ。渡辺氏によると、元請けによっては一日10万円近く出している企業もあるという。

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