白河桃子×安藤美冬 【第2回】
「すべてを捨てて魅力的な男性と結婚したい」というのは、女性が抱く最後のファンタジーです

[左]白河桃子さん(少子化ジャーナリスト/作家)と、[右]安藤美冬さん(spree代表取締役/フリーランス)

第1回はこちらをご覧ください。

婚活を頑張る日本の女性は、先進国ではかなり特異

安藤: 白河さんが『婚活時代』に書かれたように、親世代のような「お付き合いをして、それから結婚に至る」という昔ながらの順番を変えていかないと、結婚が難しくなるわけですね。たとえば今だったら、最初に同棲し、親からのプレッシャーで入籍し、そこから親に挨拶して、次に出産、最後に挙式、みたいな順番もありますよね。

白河: ええ、順番はすごくバラバラになっています。おっしゃるように、今は結婚前に一緒に住むケースがすごく多いんです。入籍はどんどん後になって。

安藤: 結婚よりも前に妊娠したりとか。

白河: 前に何かのバラエティ番組で見たんですけど、明石家さんまさんが、高校生くらいの女の子たちから「子供ができて、それから結婚したい」と言われて驚いていました。さんまさんが「結婚して、それから子供ができるんやろ」と言っても、彼女たちは「いや、子供ができて、それから結婚する」と順番を変えない。もう郊外の方では、すでに「できちゃった婚」が文化になっている地域もあると思います。

安藤: デキ婚文化(笑)。

白河: 海外はそこが違います。アメリカやフランスでも、まず同棲して、子供ができるカップルは多いんですが、そこからすぐに結婚するわけではありません。同棲期間が長いという傾向があって、子供が生まれたから急いで結婚、みたいなことはしませんね。

安藤: フランスでは婚外子の割合が50%以上だと聞いたことがあります。

白河: 同棲して子供が産まれると、まず子育てをする。それで、相手の男性がきちんと子育てをしてくれる良いパートナーだとわかったら、結婚したり、フランスでは「パクス」という準結婚の形を取ったりします。わりと先進的な意識が強いパリのようなところだと、第二子ができてから結婚を考えるくらいが当たり前だという。

安藤: びっくりですね。そうすると、日本の女性たちが「婚活を頑張って早く結婚したい」というのは、世界的に見ると相当せっかちなのか。

白河: せっかちと言うか、先進国ではかなり特異なパターンですね。

安藤: 日本人はまだ、「結婚があって初めて子供が持てる」という、欧米とは逆の流れにしがみついているわけですか。

白河: そうですね。ただ、それは女性だけのせいじゃなくて、実際に結婚して働けている人がどれくらいいるのかを調べてみると、驚くような数字があるんです。統計によると、出産した女性の20%しか、第一子出産後に働いていない。

安藤: えっ! 8割の女性は出産すると働かなくなってしまうんですか?

白河: しかも、その数字は20年間、ほとんど動いていません。

安藤: 恐ろしい・・・。

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