Digital Experience! TOP>現代ビジネス>ITトレンド・セレクト
ITトレンド・セレクト
2012年11月01日(木) 小林 雅一

アップルにお家騒動!? 米メディアは同社の将来に悲観的論調

地図アプリのデモンストレーションをするスコット・フォーストール氏〔PHOTO〕gettyimages

 今週頭に発表されたアップルの人事異動が異例の注目を浴びている。同社の上級副社長としてアイフォーンやアイパッドの成功に大きく貢献した、スコット・フォーストール(Scott Forstall)氏が退社することが明らかにされたからだ。同氏と共に、アップルの小売業務の責任者であるジョン・ブロウェット(John Browett)氏の退社も発表された。

 米経済誌のフォーチュンは(そのホームページ上で)今回の人事異動を、「スティーブ・ジョブズ氏が1997年に(当時のアップルCEOである)ギル・アメリオ氏を追放して以来、最大のものかもしれない」と評している。またウォール・ストリート・ジャーナル紙は、今回の動きを(iPhoneやiPadにかけて)「iStorm(アップル人事の嵐)」と呼んでいる。

ジョブズ氏の後継者と目された人物の評判とは

 今回退社する二人のうち、ブロウェット氏の方は以前から「アップルで働くほどの実力はない」とみなされていたため、今回の発表はむしろ当然と受け止められた。しかしフォーストール氏の退社は、関係者にはショッキングだったようだ。同氏はかつてスティーブ・ジョブズ氏の後継者と目されたほどの実力者だったが、最近のアイフォーン5における地図アプリの失敗などの責任を取らされた形だ。

 米主要紙の報道では、アップルはフォーストール氏に、この失敗をユーザーに謝罪する公開状に署名するよう求めたが、同氏がこれを拒んだため、事実上の解雇に至ったという(フォーストール氏は来年のいずれかの時点までアップルに顧問職のような形でとどまるが、その後、同社を正式に去ることが決まっている)。

 ただし地図アプリが失敗する以前から、フォーストール氏はアップル社内での人間関係がぎくしゃくしており、同輩や部下との衝突が絶えなかった。同氏は今年に入ると、これまで保有していたアップル株のほぼ全てを売却してしまったという。

1
nextpage
  • PR
  • PR
新着記事
MORE
BackNumber
MORE
ArticleRanking