雑誌

世界初の調査報告 長寿遺伝子を測定するとあなたの余命が分かります 20代〜60代本誌記者10人が実験台になりました

遺伝子を活性化させる方法一覧表付き
週刊現代 プロフィール

「病気にかかっていると数値は落ちるかもしれませんが、治ってしまえば特に問題はありません。しかし、中性脂肪値や血糖値が悪いので、もう一工夫何かをしないといけませんね。まず、毎日1本飲むというビールを赤ワイン1杯に替えてみましょう。赤ワインに含まれるポリフェノールの一種(レスベラトロール)には、長寿遺伝子を活性化させる働きがあるのです。また、お酒が飲めない人の場合でも、ぶどうを皮をむかずに食べれば似たような効果が得られると言われています」

ヘビースモーカーでも大丈夫

 最後に、10人の中で飛び抜けて数値が高かったスモーカーS伯記者の診断を聞いてみよう。

「S伯さんの喫煙量は確かに気になりますが、それでも高い数値が出た理由は、唯一、定期的に良質な運動をしているからでしょう。週2回、5kmのスロージョギングですね。運動は長寿遺伝子に非常にいい。細胞内のエネルギーが少なくなり、カロリー制限と同じ効果が得られるのです」

 とんだダークホースだったS伯。一方、K山の意外な生命力の強さは、謎に包まれたままである(K山談「見た目にとらわれると人は真実を見失う」云々)。

 運動は長寿遺伝子を活性化させる大きな要因だが、S伯のように本格的に取り組む必要はない。右上の一覧を見てほしい。先ほども挙げたが、階段の上り下りだけでも効果が大きいことは実証されているし、あまり体力に自信のない人は、毎朝のラジオ体操だけでも絶大な効果が得られる。ある48歳の女性は、ラジオ体操の習慣をつけたことで2週間で42・4の活性度が84・0まで改善した。これを維持したら、長寿の可能性大という数値だ。

 武井医師によれば、何より大切なのは、とにかく「継続」だという。

「長寿遺伝子は普段は眠っており、何もしないとすぐ休んでしまう。だからこそ、活性化させるためのスイッチをオンにする必要があるのですが、仮にスイッチを入れたとしても、電気のように一度入れたらあとはずっと流れるというものではなく、放っておくとスイッチが切れてしまう。つまり、こまめにスイッチを入れ直さなければ効果はないのです。そうして高い数値を保ち続けることが、長生きにつながる。続けることが大切なのはそのためです。運動、カロリー制限など、何か一つだけでも継続してやるだけで、十分効果が得られる。無理なく続けられる生活改善を見つけることから、長寿の道は拓けるのです」(前出・飯島博士)

 老化は、しみや皺、白髪など体の表面に変化が現れたり、病気になりやすくなったりするまで、自覚することはできない。だが、長寿遺伝子検査の実現により、今現在、体の内部でどれくらい老化が進んでいるか分かるようになった。そして、手遅れになる前に対処できる時代が来たのである。ぜひ、あなたも恐れずに自分の寿命と向き合い、老いに先手を打ってみてはいかがだろう。

「週刊現代」2012年11月3日号より

新生・ブルーバックス誕生!