視界不良の第3極と、外交・内政双方に「成果」を上げられない野田民主。いよいよ迫る自民党政権への「江戸城明け渡し」!

 10月25日の石原慎太郎東京都知事の辞任・新党結成記者会見は、今後の政局展開にどれだけのインパクトを与えたのだろうか。

 石原氏が今後、橋下徹大阪市長率いる日本維新の会と基本政策の合意を見たうえで、仮に「維新」を触媒としてみんなの党(渡辺喜美代表)との間で連携も可能になったとしても、「石原新党」・「維新」・「みんなの党」連合=第3極が次期衆院選で100議席を上回ることは容易でない。

一気に下降に向かった橋下人気=維新ブーム

 次期衆院選向けの政策集「維新八策」を発表した夏頃までは、橋下待望論が沸騰して「維新」(当時は大阪維新の会)に勢いがあり、場合によっては「維新」が単独で民主党を上回る議席を獲得するのではないかとの見方すらあった。

 同党に陰りが見え始めたのは、8月中旬に大阪で開かれた「面接」を契機とした。「維新」への合流を表明した松野頼久元官房長官ら5人の現職国会議員を呼び付け、橋下氏を中心とする維新側が東国原英夫前宮崎県知事、中田宏前横浜市長、山田宏元杉並区長らをオブザーバーにして行なわれた政治信条・政策チェックのための「面接」であった。

 国会議員らを詰問するかのような維新側の傍若無人ぶりが、皮肉なことに橋下氏お得意の「オープン主義」によって逐一テレビで政界関係者だけでなく国民の前に露となり、不評さくさくだった。この「面接」を機にして橋下人気=維新ブームは一気に下降に向かい、一度は袖にした渡辺氏のみんなの党との関係修復を余儀なくされた。

 その後、9月28日に総務省に政党届けを提出、橋下維新が発足したものの、同党はさらに凋落の一途を辿った。直近の世論調査(朝日新聞調査・実施日10月20、21日)を見ても、そのトレンドは明確である。次の衆院選挙比例代表での投票先を尋ねた質問に対し、「日本維新の会」と答えた人は僅か3%(前月比1ポイント減)であった。因みに民主党は13%(前月比マナス4ポイント)、自民党が36%(同プラス6ポイント)。

 そこで"直感人間"の面目躍如、橋下氏は隠密裡に21日、上京してホテル・オークラで石原氏と会い、「維新」と「石原新党」との政策調整を行なった。両者の基本合意を見たことから、石原氏は25日の記者会見で都知事辞任と自らの衆院選出馬・新党結成を発表したのだ。一言で言えば、先行きの展望が必ずしも見えてこない「維新」と視界不良の「石原新党」の連携を模索することになるということだ。

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