企業・経営
北京で起業を成功させた若い日本人社長が宣言 「反日の嵐の中でも私は中国でビジネスを続ける」
文/山本達郎(北京ログラス社長)

文/山本達郎(北京ログラス社長)

なぜ6年前、中国でゼロから会社を立ち上げたのか

 この9月、尖閣諸島の問題を受けて、中国各地で激しい反日デモが起こった。また、日本社会でも中国に対する反発の声が高まっていると聞く。

 暴力的なデモは沈静化したが、今なお日本製品の不買運動などが続き、日本からの輸入が大幅に減るなど、中国では反日的な感情が収まっていない---と日本のメディアでは報じられているようだ。

 本当は何が起こったのか。私たちは何をすべきなのか。

 6年前、日本人として北京でゼロから起業し、それ以来ずっと会社を経営してきた私の思うところを述べたいと思う。

 まず、私がなぜ中国で起業することになったのか、自己紹介から始めたい。

 私がスタディーツアーで初めて中国に来たのは、慶応義塾大学在籍中の2003年のことだった。香港、広州、上海、北京と見て回り、学生、工場労働者、ホワイトカラー層たちが、それぞれ高度経済成長の波に乗ろうと必死に頑張っている様を見て、衝撃を受けた。

 1日14時間働いている人や、経営やITを必死に勉強して起業の準備をしている人、外資系企業で成功報酬でバリバリ稼いでいる人などがたくさんいて、その活気は明らかに日本を上回っていた。すぐに「日本は抜かれてしまう。どうすればいいのか」という、焦りや危機感に似た思いを抱くようになった。

 それ以前、私は大学1年のときに友人たちと学習塾を立ち上げていた。起業から半年くらい経った頃から経営が軌道に乗り始め、数十人の生徒を持ち、二号教室を開くまでになっていた。マーケティングや営業の努力が拡大に結びつくのが嬉しくて、大学に入った頃は弁護士志望だったのが、いつしか「将来はベンチャーをやりたい」と考えるようになった。

 結局、塾は3年ほど運営してから売却するのだが、ベンチャーの面白さを知った経験は大きかった。それに中国で受けた衝撃が重なって、「将来は中国、そして世界で活躍する企業を作ろう」と思い始めていた。

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