スポーツ

[虎四ミーティング]
大畑大介(元ラグビー日本代表)<後編>「僕が動いてラグビー界を変えたい」

2012年10月26日(金) スポーツコミュニケーションズ

女子ラグビー部に携わる理由

二宮: 女子ラグビーを盛り上げるべく、大畑さんも追手門学院で来年度より創設予定の女子ラグビー部をプロデュースすることになりました。当面は4年後の五輪に代表選手を送り込むことが目標でしょうか?
大畑: そうですね。7人制の女子ラグビー部を大学につくるのは全国的にも珍しいケースだと思います。僕自身がラグビーをしていて、子供の時から五輪に対する憧れがすごくありました。正直、五輪に出てスポットライトを浴びている選手がすごくうらやましかった。だから今回、7人制ラグビーが五輪競技に採用されたことで、何らかの形で携わりたいという思いが強かったんです。

二宮: 男子ではなく、敢えて女子を選んだ理由は?
大畑: 男子は、まだ僕がアクションを起こさなくても選手はそれなりにいるし、強化プランもある程度できています。ところが女子に関しては、活動はしていても、なかなか目に見える形で動きが伝わってこない。五輪競技の採用、2019年のW杯開催と、日本のラグビーにとってはこれ以上ない追い風が吹いているのに、僕自身、“これでいいのかな”という不安がどんどん大きくなっていったんです。次第に“もう待っていてはダメだ。自分自身がアクションすることでラグビー界を変えられる部分があるなら変えたほうがいい”という気持ちが沸いてきました。女子は伸びしろもありますし、僕もセブンスの経験がありますから、何かできることがあるのではないかと感じ、今回の役割を引き受けることになったんです。

二宮: まず女子の場合は選手の確保が大変でしょうね。
大畑: 残念ながら女子ラグビーの普及は不十分で、学校や地域で取り組んでいるところが少ない。ですから、他競技の選手から身体能力の高い子をスカウトしていく必要があるでしょうね。走ることが得意だったり、相手とぶつかったりすることが嫌いでなければ、充分、適性はあります。他の競技なら選手層が厚くて五輪を目指せないような選手でも、ラグビーで頑張ればトッププレーヤーになる可能性はありますから。

二宮: 五輪に憧れをもっている若い選手は少なくない。その点をいかにアピールするかが重要になります。
大畑: 実際、興味を持っている選手はいますよ。僕の中では4年後のリオはもちろんですが、8年後の2020年がひとつのターゲットになると考えています。今から選手を集めて育てても、簡単に数年で結果は出ない。でも2020年の五輪は東京も立候補しています。そこまでに今の高校生年代の選手をある程度のレベルまで高めることは可能だと思うんです。2016年で若い選手が経験を積み、2020年でメダルを狙うという考え方が現実的でしょう。

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