白河桃子×安藤美冬 【第1回】
恋愛文化のない国で、婚活することに意味はあるのか

[左]白河桃子さん(少子化ジャーナリスト/作家)と、[右]安藤美冬さん(spree代表取締役/フリーランス)

結婚も恋愛も、もうダメなんじゃないか

安藤: こんにちは。今回は、「現代ビジネス」の連載対談『安藤美冬流 21世紀の歩き方』の3人目のお客様ということで、白河桃子さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。

白河: よろしくお願いします。今日のテーマは「恋愛」ですよね。それだけは伺っているんですが、スタッフの方から、あとは「美冬の部屋」のような感じでと言われまして(笑)。

安藤: たくさん質問させて頂きたいことがあるんですが、私、だいぶ緊張していまして・・・。

白河: いえいえ、何をおっしゃいますか。

安藤: 実は白河さんには、前職の集英社時代にお会いしたことがあるんです。

白河: そうですね。私が2008年に『婚活時代』を書いた少しあとでしたか。

安藤: はい。私、酒井順子さんが集英社から『おばさん未満』という単行本を出されたときの発売キャンペーンを担当していたんですが、その特設サイトで、白河さんと酒井さんに対談して頂きました。その準備のため、刊行されて間もない『婚活時代』を読んだことをよく覚えています。

白河: ありがとうございます。あれから安藤さんもずいぶん環境が変わったでしょう。

安藤: そうなんです。当時はまだ会社勤めをしていて、収入的にも状況的にも安定していました。28歳ということもあって、まだ『婚活時代』の内容をなかば距離を置いてというか、客観的にというか、正直、他人事のように見ていたところがあるんですけれども。

白河: ところが、そこから4年が経って(笑)。

安藤: 32歳になりまして、雇用形態もフリーランスになりました。そうやっていろいろなことがあり、今、私の中で超個人的に、結婚や恋愛がブームになっているんです(笑)。

白河: マイブームなんですね。

安藤: そうです! それで、今回は絶対に恋愛のお話を聞きたい、それはもう白河さんにお願いするしかないと思いました。

白河: ありがとうございます。この4年間には、大震災があったり、その前にリーマンショックがあったりと、時代も大きく移り変わってきましたね。

安藤: はい。それで、2012年版の『婚活時代』をぜひお伺いできればと。

 さっそくなんですが、最近、私の同世代の友人たちの中で、恋愛や結婚に対して、ネガティブというか、後ろ向きな気持ちがすごく高まっているんですね。

白河: はい、よくわかります。

安藤: 「もう私たちってこのままダメなんじゃない?」なんていう話ばかり出て。

白河: そういうネガティブな話ばっかりなんですか? 「こんな婚活とかやってられないわよ」といった威勢のいい声はなくて?

安藤: 威勢がよくないんです。32くらいになると、一度結婚した人は、子供ができたり、離婚に踏み切ったりしています。でも私のように、独身でずっと仕事で走ってきて、気づいたらもう30代になっていたっていう人も多いじゃないですか。そこで政府の出している統計を見ると、30代女性の平均年収が300万円ちょっとくらいだという。収入は過去最低に落ち込んでいて、未婚率は過去最高になっているんですね。

白河: その通りです。

安藤: つまり、毎日、仕事やら何やらで忙しいのに、入ってくるお金は少ないし、旦那さんにも頼れない。過去にないほどの厳しい状況が、30代の女性に訪れているんじゃないかと。

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