IPS、原発、オカルト、遺伝子組み換えまでメディアやニセ科学者にだまされるな!
科学を正しく恐れる「科学リテラシー」を身につけよう

PHOTO:Getty Images

洗濯機を直せる大人はいるか?

 今回は学生や若手社会向けの話というより、日本人全体向けに教育の話をしたい。それは理科系の正確な知識と分析力を身に着けることの大切さである。科学技術に支えられた現代だからこそ、理科系出身であろうとなかろうと最低限かつ最先端の基礎的な科学の知見を学び続ける必要がある。

 われわれは日々の暮らしの中で科学技術の恩恵を受けている。製品やサービスがどんどん便利で操作も簡単になり、逆に技術や仕組みをまったく理解せずに高度な科学を利用している。その結果、われわれの科学への理解はむしろ昔より劣化しているのではないかと思う。

 ノーベル賞を受賞した山中伸哉教授が受賞の知らせを初めて聞いた時、洗濯機を修理しようとしていたところという。本当だろうか?今の洗濯機を修理できる一般の方がどれだけいらっしゃるだろうか?

 さて、その山中教授がノーベル賞を受賞して大きな話題になっているiPS細胞。これについてどれだけの人が正確に理解しているだろうか。私は、iPSを正確に理解せずに、期待だけがバブル並みに大きくなり、これでは山中教授も心境は複雑だろうと察する。

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