Close up〝中継ぎの勲章〟ホールドポイントは、プロ野球新人記録
ロッテ益田直也「新人王、獲ります!」

ますだ・なおや '89年、和歌山県生まれ。和歌山商業時代は、主に遊撃手の控えだった。 '12 年に、ドラフト4位でロッテに入団。藤岡、中後悠平とともに、新人での開幕一軍を勝ち取る。約6000万円と言われる契約金は、母子家庭で自分を育ててくれた母親に全額渡した。今季は2勝2敗1セーブ。身長177cm体重80kg

 全試合の半分近い72試合に登板し、'09年にソフトバンクの攝津正が作った39の新人記録を更新する43ホールドポイント。防御率は1・67。75回1/3を投げ、四球は19しか与えていない---。

 ロッテの中継ぎルーキー益田直也(22)は、今季抜群の安定感を見せた。特に最終戦までの4戦は「下半身を使って投げれば上半身は疲れない、楽勝ですよ」と豪語して連投を志願。西村徳文監督も「前半戦で首位争いができたのは彼の力が大きい」と目を細めた。シーズン終盤、益田は本誌の取材に自信を深めた様子で、こう宣言した。

「ここまできたら、必ず新人王を獲ります。来年も年間通して活躍し、最多ホールドポイント記録('10年に中日の浅尾拓也が樹立した59)を塗り変えたいです」

 益田の特長は、スリークォーター気味のトルネード投法から繰り出される多彩な変化球。140km/h後半のストレートの他、ツーシーム、スライダー、カーブ、フォークなどを投げる。近鉄の中継ぎエースとして活躍し、'95年に10勝をあげた佐野慈紀氏が解説する。

「春のキャンプで、西本聖投手コーチからシュートを教えてもらったのが大きいでしょう。あれで右打者のインサイドを攻められるようになった。私もドラフト3位で入団して、それほど期待されていませんでしたが、キャンプ初日から打撃練習で打者の内角をズバズバ突いて首脳陣の信頼を得ました。一流打者でもインサイドを攻め続けられたら、そう簡単には打てませんからね。益田も学生時代までは無名の選手でしたが、先輩打者の内角を突けるメンタルの強さがプロ向きだったんだと思います」